※この記事は2018年10月に公開されたものです
先日から進めている大型サイズペパクラ
当初は1/60サイズ――EF66系をA4用紙に収めて、さらに我が家のプリンター(フチなし印刷が無理)を使う場合の最大サイズが1/60だったというだけで勢いよく作ったのですが、よく考えると一般的な20m級車両ははみ出てしまう!どうしよう!――という問題が発覚しましてさぁ大変!というところ止まっております。
特に今後、この大型サイズを公開していくのであれば縮尺の選定はよく考えねばなりません。
A4用紙は印刷可能サイズが最大で約29cm×18cm
EF66形のように18m車体であれば1/60サイズでちょうど30cm内に収まります。
でもそれ以上、例えば全長20mの車体を1/60サイズに縮小した場合は約33cm。新幹線の先頭車だと40~45cmにもなってしまいます。
継ぎ目をあきらめて2枚に渡って1/60サイズで作るか、それとももう少し小さく…例えば1/80くらい(20m車体で25~26cm)に落とすことで1枚に収めるかという判断が必要です。
余談ですが新幹線を継ぎ目なしで作るとなれば最大で1/110サイズ。今公開しているのが1/120……あんまり変わらないのでこちらは想定からは除外。
比較用に約1/80サイズで南海 1000系を作ってみた
というものの実際に作ってみないとわからないよねーということで一つ製作してみることに。
20m級車両ということでお馴染みの南海電鉄1000系を作ってみました。A4用紙に合うように現在公開中のものを1/80(実際は1/75)にサイズアップしたものです。少し手直ししただけなので基本は一緒です。台車と床下を別にしたくらい。
1/80サイズですが余裕のあるつくりですので組み立ては簡単になりました。クーラーなどは特に作りやすくなります。
ただ補強は必要ですね。普通のコピー紙ではヨレヨレになってしまいます。0.2mm厚くらいのクラフト用紙が欲しくなります。
A4用紙の最大印刷サイズ1枚で作りましたので継ぎ目はありません。こういった平滑な側面の電車では継ぎ目(段差)があると結構目立ってしまうのですよね。デザインナイフで用紙断端を”薄く削ぐ”というテクニックもありますが、サイトの運営ポリシーでもある子供用ペパクラという範疇からは離れてしまいます。
EF66用に作った1/60サイズの線路台紙。幅が少しオーバースケールになってしまいますね。
このアングルだと分かりにくいところですが。
このサイズになると線路上に落ちる影がリアルに見えるから不思議です。
1/60との比較
1/60サイズのEF66と並べるとサイズの違いは一目瞭然です。1/60と1/80、どちらが迫力あるか…は答えるまでもないでしょう。
どちらも全長は約30cm。幅で比べてみると1/80は当然ながら細身になってしまいます。
どちらを選ぶか、それが問題だ
縮尺の変更が容易なペーパークラフトといえども、一度公開したり、また組み立ててしまったものを縮尺変えて再び公開しなおす、組み立てなおすのは非常に大変です。ですのでいろいろなシチュエーションを想定して仕様を決定しなければなりません。
もちろん単純に迫力だけで考えれば1/60サイズなのですが、その分だけ印刷コストがかかってしまうことになります。例えば1/80サイズの南海1000系は2枚で作れますが、1/60になれば3枚になってしまいます。
もちろん飾るスペースも同様です。30~40cm近い車両をフル編成で飾れるのかという…。700系新幹線とか16両編成で作ると6.5mにもなってしまいます。
そうそう、こやつを1/60で作ると全長80cmというバケモノになります。1/80でも60cmですが… もはや製作スペースの確保すら大変なレベルに。砲身だけで30cm近いですからね。
大きいことは良いことだ…というわけでもなく
大きいことはいいことだ!と言いたいのですが実際には現実的な制約が色々とあります。前述のように印刷コストがかかりますよね。普通のコピー用紙ではヨレてしまうのでマット紙はどが必要になります。
また展開図のファイルサイズが非常に大きくなりますので、ディスク容量や転送量が増大→場合によっては現在のサーバープランを考え直す必要も。そうなると月額経費が…。大きくなった分だけ組み立てチェックも必要になるので用紙代や印刷費も…。またまた費用が…とか。
では今までのように何でも作る方向を捨てて少数精鋭に?それとも2サイズ同時並行で頑張る?既存車両の大型化リクエストは受ける?受けない?などなど。
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