そういえばモノレールの路線
vayashis11の特徴として、「レールの上にあるものすべてを対象」というものがありまして、そのために電車や気動車だけでなく、保線車やケーブルカー、そしてモノレールも製作しています。
線路や駅についてはジオラマ用のペーパークラフトとしてすでに公開しているのですが、よく考えたらモノレール用の線路ってまだ作ってなかったな、と。
撮影のためにも必要
作例写真でもそうなんですが、鉄道車両はやはりレールに乗せた状態のものがきっちり締って格好よく見えるものです。
ということは。
当サイトでも多く扱っているモノレールでも同様にレールが必要なのではないかな、と。
いつものように構造は単純に
せっかくなので公開用データとして作ってみたいと思います。ですのでいつものように、できるだけ簡単に。
イメージ画像としてはこの東京モノレールの公式サイトの写真のような。
跨座式モノレールを作っていきます。懸垂式はまた今度の機会に…。
レール部分を作る
まずはモノレールの最大の特徴であるレール部分から。細いコンクリートの1本のレールを複数の桁で支えるという構造になっています。
ザックリ書きましたが出来上がりはこのような感じに。
展開図としては形状的にも簡単です。
コンクリートですのでそれらしい自作テクスチャ(ノイズフィルタ等で作成)を使っています。
今回も設計については使うのはAdobe Illustratorです。
レール部分を描く
モノレールの軌道はよく見ると非常に複雑で、1本のレールに案内用のガイド部分、集電装置、ケーブル類、固定用のボルトなど色々な要素が詰め込まれています。
ただそれらをペーパークラフトで再現するとなると非常に大変ですので、あくまでそれらしく描くことに留めておきます。
構造としては細長い棒状パーツになります。こちらも組み立ては簡単です。
つづいて台紙を作成
あとはレール部分を建てるための台紙を作るだけ…なんですが、実はこっちの方が大変に悩みました。
モノレールって高架ですので、案外と見下ろした写真ってないんですよね。あったとしても風景写真に写っているような感じだったりとか。
ですので最初の子のイメージ画像。これをもとに膨らませていきます。
- モノレール路線があって、その下は草地。
- レールの敷地外は緑地か道路?
というようなのを考えていって作ったのがこちら。
枯草は前の情景で使った芝生テクスチャ。
緑の雑草は同じく前の情景で作成した雪ブラシ。
こういった前の資産を活かしていくのは製作効率化のポイントだったりします。
組み立て!
組み立てについては動画をご覧ください。構造は非常に簡単です。
接着時に少し橋脚部が歪んでしまいました。
完成!
組み立ててみると案外と良い感じになりました。
このアングルがいい感じ。撮影ブースの端が写り込んでしまいました。
試しにモノレール車両を載せたところ。
勢いだけで作った感じですが、これまた予想外にしっくりきますね。
あとは自分で改造してみよう
今回はあくまで基本的なパーツだけです。
水彩絵の具を使って錆や苔なんかの汚れを描いてもいいでしょうし、鉄道模型用のフォーリッジを生やしてみるのも面白いかもしれません。
もしくはモノレール部分だけを切り取って鉄道模型用に使うという手も?ややオーバーサイズですので縮小コピーは必要ですけれども。
何しろ紙ですので皆さんで工夫していろいろに使えます。
まとめ:簡単に鉄道ジオラマを楽しもう
モノレール路線ってどちらかといえばマイナーなジャンルになりますので、既製品を買うと高くなってしまいがちです。
興味はあるけどお試しでやるにはちょっと敷居が高いのが現状です。
しかもこれらの模型やプラモデルは子供向けというものではありません。塗装も必要ですし。
でも、紙でしたらすでに着色した状態から組み立てを行いますので、組み立てるだけでそれなりに仕上がるという大きなメリットがあります。かかる費用も印刷費用だけ。
もちろん精密感という点では遠く及びませんが。
まずはこういった比較的簡単に作れる情景でお子さんと楽しんで楽しさを知ってもらって、その後に本格的な鉄道模型ジオラマへステップアップしていくのもアリなんじゃないかなーと思ったりしています。
なんといってもお手軽が売りの紙情景。みなさんも是非試してみてくださいね。
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