当時、世界最速!【国鉄 クモヤ93形試験車】ペパるネット電車図鑑

今回は鉄道史に輝かしい記録を残した、クモヤ93形をご紹介します。

クモヤ93形とは、国鉄が所有していた架線試験車です。
1958年、東海道新幹線の計画が進む中、高速走行のデータ収集を目的として誕生しました。

この車両は、元々はモハ51電車をベースに改造したものですが、
魔改造と言われるほどに大きく変わっており、元の面影はほとんどありません。
というか、流用されたのは台枠のみ。車体や台車は新しく製作されたものでした。

クモヤ93形の外観は、とてもユニークです。
前面は当時流行していた、「湘南顔」と呼ばれるデザインで、3つのライトが特徴的です。
車体色はぶどう色2号。そこにクリーム1号の帯が巻かれていました。

クモヤ93形には、最新の技術が詰め込まれていました。
例えば主電動機は、定格出力が158キロワットという、大出力のものを装備。台車は川崎車輛の試作、OK4が採用されています。

クモヤ93といえば、世界記録への挑戦という任務も課せられていました。
1959年12月には、東海道本線で時速165キロ。
1960年2月には時速167キロを記録、そして1960年11月21日、ついに時速175キロという驚異的な速度を達成しました。
(ちなみに一般的な在来線特急では時速110~130km/hくらいと考えると、いかに凄い記録か分かります。)

これはその当時、狭軌鉄道での世界最高速度でした。

クモヤ93形は1980年3月26日に廃車となりましたが、
その功績は今も語り継がれています。
例えば、記録達成地点に近い、六合駅には記念碑が建てられています。

下の写真は六合駅にある記念碑。wikipediaより引用

 

クモヤ93。

日本の鉄道史における、レジェンドと言える電車ではないでしょうか。

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