というわけでレーザー加工機を買いました。
買っちった#レーザー加工機 pic.twitter.com/SPSX6n5zfX
— ペパるネット ペーパークラフト電車図鑑*拡散希望 (@pepar_net) June 8, 2022
私が買ったのは中国製のレーザー加工機。TOTEMというメーカー製のものになります。キットなので自分で組み立てる必要がありますが、その分だけ安価で入手可能です。
あと、用途的に紙を切るだけなのでパワーは最低限でOK。ということで低出力のものを選択しています。レーザーパワーは2500mw。基本的にはオープンソースとなっているものなので、中身はほぼ同じで販売元が違うといった商品がいっぱい出てきます。
ちなみにレーザー加工機とは?
試しにレーザーカット中。手すりパーツ、上手く切り出せるといいんですが pic.twitter.com/T32h0ci9hB
— ペパるネット ペーパークラフト電車図鑑*拡散希望 (@pepar_net) June 9, 2022
細かい話は省略しますが、レーザー加工機とは高出力のレーザー光で構造物を加工するものとなります。
原理的にはカッティングプロッタ(スキャンカットやシルエットカメオ)と同じで、カッター刃で切るかレーザーで切るかという違いがあるぐらい。
それぞれに得手不得手があるのでどちらか一方というよりも、加工したい素材やデータに合わせて選択していくのが良いようです。
ペーパークラフト分野では
紙を切るという用途ではレーザー加工機は非常に一般的です。例えばポップアップカードはレーザー加工機でカットされているものが多いですし。
鉄道模型分野でもレーザカットされたペーパー車体や紙製のストラクチャ(情景用パーツ)はかなり前から人気のキットです。
幸いにも紙はレーザー加工機と親和性が高く、高額な装置でなくとも比較的容易に加工が出来ます。
さっそく切ってみた
テストカットで東方のキャラクターを。ちょうど息子とswitchの東方ゲームやってたのでたまたま。
持ち上げたら自壊するほど繊細な切り絵風になりました。細い線の一部は焼ききれているためにうまく分離できませんが、これは使い方次第で非常に使えるツールになりそうです。
例えば放熱フィンを抜くとかも出来そう。
こちらがレーザーカッターで切ったもの。
パンタグラフとハシゴです。少し厚みのある用紙なんですが無事にカットできています。パンタグラフも支柱の間が綺麗に抜けているのがよくわかりますね。
ちなみに黒くなっているのは”焦げ”の部分。レーザーで焼き切るという関係でこういうふうに黒くなるのは仕方がありません。
こちらが上のハシゴ。幅2mmくらい。
ガタガタになっているのは切れていなかった部分を引っ張ってちぎったため。
スキャンカットでは
同じデータではないのですが、スキャンカットで切ろうとするとこんな感じに切れたりしてしまいます。ハシゴについては歪んでいますしね。
なおパンタグラフは台紙から剥がす際に分解してしまいました。
上の写真より支柱などを太くしたもの。こんな感じに仕上げることは出来ますが……もう少しシャープさが欲しいところ。ハシゴは幅3mmくらい
取り扱いは難しいです
最初は思うように切れない
紙をセットしてデータを送ってスタート!上手にできました!
……というものではありません。素材に応じて適切な設定(特に切断速度)を決めねばなりません。もちろん何度かやってると”いい感じのパラメータ”がつかめます。
私も上のハシゴを切るまでに何枚かの紙を使ってテストカットを行っています。最初は焦げるだけでカットすら出来ませんでした。
可能であれば素材ごとにパラメータをまとめた表を作っておくと良いかもしれません。
置き場所に注意
あと、商品ページにはあまり記載されていませんが結構な煙を匂いがでます。紙を切るだけでも部屋中に焦げた匂いが充満するほど……
換気が必要ですし、あと引火の危険もあるので燃えやすいものがないところ、ということで現在は台所で稼働させています。
危険性もある
非常に強力なレーザー光を使うため、扱いには注意が必要です。
少なくともお子さんが使える機械ではありませんし、場合により火災や失明といった重大事故が起きる装置です。レーザー加工機って。
さすがに直接レーザーを見ることはないでしょうけれども、反射した強い光が目に入ってしまう危険性は十分にあります。引火の可能性もあるので燃えやすいものが周りにないことを確認し、また動作中は少し離れた位置で監視する方が良いかもしれません。
産業用加工機の安全基準の話になりますが参考になります。
特に設置場所についての項目は大事だと思われます。
レーザー光の通る位置は、人が座った場合の目の高さより低い位置、もしくは人が立った時の目の高さより高くしてください。偶発的に目にレーザー光が入るのを防止することができます。
あまりないとは思いますが、棚の上や目線より高い台で作業しないように(特にお子さんがいる場合)ご注意くださいね。カッティングプロッタのようにテーブルの上に置いて気軽にカットするというようなものではありません。
扱いは大変な機械になりますが、使いこなせれば無類の便利さを発揮するツールとなります。鉄道模型をされる人にとっては、厚めの紙を精密カットするという機能は喉から手が出るほど欲しいのではないでしょうか。
ペパるネットとしてもこのレーザー加工機を取り入れながら作品作りをしていきたいと思います。
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