電車で「さんすう」 たしざん・ひきざん

 

たしざん、ひきざん

小学校入学の準備を進めているご家庭が多いこの時期。我が家も長女が小学校入学の年でして、来週には入学説明会が控えています。

小学校に入れば字を書く、計算するといった本格的な勉強が控えているわけでして、いわゆる「小1ギャップ」と呼ばれるような勉強についていけなくて学校が嫌になってしまうといった事も親としては心配だったりするわけです。

 

鉄道ファンらしい「さんすう」を

我が家は長男次男が鉄道大好きっ子でしたので、算数については電車を例えにして教えていました遊んでいました。

まずは好きな電車のペーパークラフトを10個くらい用意します。同じ編成でも、全く別の会社のものでもOK。
こちらの記事を見ていただきまして、割付印刷で縮小サイズで作っても良いかもしれませんね。

とその前に簡単な説明から。

電車は数直線

数直線。なんだか懐かしい響きと思いませんか?

数字を直線(1次元)で表したもので、数の大小や動きをイメージすることができる表現モデルでもあります。こう書くと大人でも難しそうに思えますけれども、電車に置き換えてみれば頭の中で数直線の情景を想像しやすくなります。

そう、こんな感じに。

数直線の目盛り1個を電車1両と考えるわけですね。もちろんこれはマグネットやキャラメル、リンゴ、もっと言えば指折り計算も同じと言えますけれども。

ちなみに文科省の学習指導要綱でも、第一学年ではこの「数直線」が内容に入っています。

第2章 各教科 第3節 算数
数の大小や順序を考えることによって,数の系列を作ったり,数直線の上に表したりすること。

文部科学省 学習指導要綱第一学年 算数より引用

 

 

「たしざん」の場合

ではこの数直線に従って考えますと、足し算は連結することとなります。と言うか説明するまでもなく鉄道ファンな子どもは分かってもらえます。

1、2、3……といった数字だけでは概念的な要素で理解するのは難しいものですが、日頃から興味のある電車の数は頭の中で非常に想像しやすいものです。

例えば4+2の場合なら

「4両編成と2両編成が連結すると全部で何両編成?」と設問してみます。

先程作ったペーパークラフトを使って連結する様子を再現して見せてあげましょう。
というか「俺にやらせろ」的にブン取られている、。もしくは「人の話聞いちゃいねぇ」モードになってる可能性もありますが、そこは叱らず落ち着くのを待ちましょう。

イメージで言えばこんな風になります。

4両の電車に2両増えた(数直線で点4が2増えて6になった)

実際のペーパークラフトを並べてみると更に理解してくれるかもしれません。

 

余談ですが数を増やせば10の繰り上がりの足し算にも使えます。
ただし、例えば16両フル編成の新幹線なら約3m。机ではなく廊下等の長大な空間が必要になりますけども。

 

引き算

連結があればその逆もあるということで引き算に使えます。
用語としては事業者によって異なっており、連結解除、開放、解結、切り離し……などなど。そこはお子さんに合わせてあげてください。

例えば4-1の場合なら

「6両編成の列車、3両切り離したら残りは何両?」等と設問します。

こんな感じのイメージとなります。
こちらも同様にペーパークラフトを動かしながら教えてあげましょう。

 

ただ我が家の事例ですが、切り離した車両がテーブル上に残っていると混乱することがありました。どっちが答えの数字??というような感じに。
ですので最初は「引いた数(列車)は遠くへ行った」という設定で見えない場所に置くほうがわかりやすくて良いかもしれません。

 

頑張れば掛け算も

余談ですが、車両を数字と考えていけば掛け算もイメージすることが可能となります。

2両編成が○本あると全部で何両になるか……とか。81個のペーパークラフトを頑張って作ってみても良いかもしれません。必要なものは親御さんの根気と気合です。

 

かんたんな算数シートもあります

こちらは我が家で過去に使ったデータになります。非常に雑なものですがよろしければ是非。

下にある電車を切り取って、線路の上や数直線に並べてみてくださいね。マグネットシートに印刷すると更に扱いやすくなります。

線路が2本あるのは数字の大きい小さいを比較するためのもの。もちろん工夫次第で色々と遊びながら学べるはずです。

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