3月といえば
少しずつ寒さが緩み、春の訪れを感じられるようになってきました。
各地で菜の花の開花がピークで、一面の黄色い絨毯が出来上がっているところもあります。
新型ウィルスが落ち着くまではなかなか外出できませんが、
気分だけでも華やかにしたい!春らしい気持ちを味わいたい!ということで春爛漫な情景を作ってみることにしました。
菜の花畑
出来上がりは一面の菜の花畑に単線の線路が伸びているというようなイメージ。
これくらい一面の菜の花畑の中を鉄道がコトコト走っている風景……うーん、良いじゃないですか。
本来、こういうジオラマ製作では模型用品やスポンジ、ドライフラワーを使うわけなんですけれども、ペーパークラフトサイトですので紙で作ってみることにします。
むしろ印刷したシートを元に上記のような模型用品で立体的に作っていく……というのはプラス一手間としてアリなのではないかと思います。
出来上がりはこちら
先に完成品をおいておきます。
印刷するだけでこんなに素敵な情景が出来上がるんです。
制作過程や作り方については以下を御覧ください。
制作過程をご紹介
線路と台紙を”置く”
使用するのはIllustratorです。こういう印刷物を作るには最適なソフトですので、是非皆さんも挑戦してみてくださいね。
(ただしAdobe税と言われるくらい地味に価格が重いですが)
作り方としては、いつものように線路パーツを置きます。この線路はCCライブラリ(ネタ帳)から引っ張ってきたものです。このように良く使うパーツはネタ帳に貯めておくと非常にスムーズに作業が進みます。
菜の花畑の方はどうしようかと考えつつ、ひとまずは草原と葉っぱの色、緑色を仮置しました。
これだけだとなんだか古いゲーム画面みたいですね。ここからいろいろなものを描いてそれらしくしていきます。
下地を草原にする
草原部分は先日に子供と遊びに行った時に撮った写真から。
芝生部分を切り出して使います。
先ほどの緑に合成するとご覧の通り。草原っぽくなりました。
合成モードについてはいろいろ試してみてくださいね。
菜の花は”描く”
次は主役の菜の花です。いろいろ考えたのですが、今回は花をシンボル化していっぱいコピーするという方法をとってみます。
菜の花はこちら。図鑑や写真を見ながら、少し大げさなように描いていきます。花は多め、少し盛りすぎなぐらいに。
特に印刷すると数ミリくらいの大きさになってしまうので、やり過ぎなくらい誇張したほうが良さげです。色合いも鮮やかにしておきましょう。
上の画像はまだ足りないくらい。
描いたらシンボルに登録します。
菜の花を”置いていく”
illustratorにはシンボルスプレーツールという便利な機能があります。
普段は散布ブラシを使うのですが、今回はこのシンボルスプレーツールを使うことにしてみました。
クリックする、押しっぱなしにするたびに菜の花がどんどんと描画されていきます。これは便利。
一度に描ききるのではなく、小さいグループごとに調整しながら置いていく感じにします。
少し線路のバラスト部分に重なるくらいに盛ると立体感が出ます。調整しながらどんどんと菜の花を置いていきましょう。
ついでに下地の緑が濃すぎたので調整して黄色を強くしてみました。こちらのほうが花畑っぽいですね。
ちょっとやりすぎなくらいで良いんです。
印刷するとご覧の通り
発色の良いフォトマット紙を使って印刷を行います。印刷モードは「きれい」で。
どうでしょう。撮影ブースという明るい場所だからかもしれませんが、菜の花の鮮やかさと線路のコントラストが良い具合になっていると思いませんか?
ちなみにこれ、折っていない平面の紙です。
印刷しただけのペラペラの紙1枚で、ペーパークラフトですらありません。
もう少しアングルを下げてみました。
錯覚だとは思うのですが、線路部分が浮いたように、妙に立体的に見えたりするんですよね。不思議なものです。
裏面に細いダンボールなどを貼り付けて、少し持ち上げてみるのもいいかもしれません。
電車を載せると情景が完成
前回作っておいた車両…例えば小湊鐡道のキハ200を置いてみました。
国鉄色の気動車と凄くマッチしているように思えます。
狙ったわけではないんですが、カメラの関係で近距離の菜の花が上手くボケてて雰囲気が出ます。
現実には難しい見降ろしアングルの写真もジオラマなら可能。同様のシートを複数印刷してつなぎ合わせてもいいかもしれません。
なお、小湊鐡道沿線は菜の花のメッカでもあるそうです。うーん、行ってみたい。
??この景色はいつごろ👀?
小湊鐡道沿線の菜の花畑✨
✨菜の花の見どころ:3月中旬から4月中旬✨
✨おすすめスポット✨
上総川間駅・上総鶴舞駅・里見駅・飯給駅・月崎駅・上総大久保駅・養老渓谷駅・石神地区
どの駅もレトロでかわいいですよ✨小湊鐡道についてはこちらhttps://t.co/65x7CaFRND pic.twitter.com/nI0KgfwVr5
— ちば観光ナビ(千葉県観光物産協会) (@marugoto_chiba) February 11, 2020
情景シートはこちらから
★注意1:全面印刷ということで、そこそこの量のインクを使います。
エコタンクプリンターなどの低コスト印刷できるプリンターをお勧めします。
★注意2:コピー用紙はふやけるのと、せっかくの発色が悪くなります。
少しいい紙を使うのがポイントです。
作例ではコクヨのペーパークラフト用紙を使っています。
コメント
黄金色の稲田、水田があったと思うのですが。