先日ですが驚きのニュースが有りました。そう、ドクターイエローが引退とのこと。
JR東海プレスリリース https://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000043619.pdf
JR東海は2025年1月、JR西は2027年にそれぞれが保有する923形ドクターイエローを引退するとのニュースがありました。
ドクターイエローという検測列車としての役目は後継の「N700S」へバトンタッチされる計画であるようです。
そもそも派手な黄色の新幹線は「新幹線」の中でもシンボル的な存在でしたよね。お子さんの間でも特に人気で。
ドクターイエローとは
そもそも「ドクターイエロー」は……というと説明はおそらく不要だと思いますが、新幹線の線路などを検査するための専用列車のことを言います。東海道新幹線開業の1964年に登場し、いくつかの世代を経て今の700系をベースにしたドクターイエローになったものが2001年と2005年。
車齢はすでに20年を超えておりまして老朽化や検査機器の更新などが問題になっていたようで。
というわけでドクターイエローこと、検測列車をリストアップしてみました。
国鉄 921形 「ドクターイエロー」
こちらは初期のドクターイエロー……当時からそう呼ばれていたかわかりませんが、初期の検測車です。新幹線開業にあわせて開発されました。自走は出来ず、ディーゼル機関車で牽引して検測していました。
最高速度は160km/h。現在のドクターイエローの始まりとなった車両です。
国鉄 922形 「ドクターイエロー」
先代?の団子鼻のドクターイエローですね。新幹線区間の線路や架線を検測する車両です。0系新幹線を元に製造されました。時速200km/hでの走行が可能です。プラレールでもこのタイプが販売されていましたので、世代によってはこちらのほうが馴染み深いかも。
JR東日本 925形 「ドクターイエロー」
1979年に製造された新幹線線路用の検査測定車両です。200系新幹線の原型ともいわれています。「East i」の登場で2001年に引退となりました。
JR東海 923形 「ドクターイエロー」
2000年に導入された検査測定用の車両です。700系新幹線がベースとなっており、270km/hでの走行可能です。黄色い車体から「ドクターイエロー」の愛称が付けられています。
JR東日本 E926系 「イーストアイ」
ミニ新幹線規格の秋田新幹線の区間でも検測車が存在します。黄色ではなく白地に赤帯というデザインですが。
E3系をベースに開発された総合検測車で、山形新幹線、秋田新幹線区間などの線路や設備の検査を行っています。
在来線のドクターイエロー?
ドクターイエローと同じように軌道の状態を検査するための車両は在来線にもあったりします。
JR東海 キヤ95系 「ドクター東海」
1996年に導入されたJR東海の軌道検測用の車両です。「ドクター東海」の愛称があります。
JR西日本 キヤ141系「ドクターWEST」
JR西日本の検測用の事業用車です。JR西日本のすべての在来路線を走行することが可能です。
JR東日本 E491系 「イーストアイE」
E491系は2002年に登場したJR東日本の交直流両用の検測用電車です。電化区間の軌道や架線等の検査測定のために運用されています。JR東の路線だけでなく伊豆急など他事業者も走行することが可能です。クモヤE491-1は信号、通信関係を検査する車両であり、搭載しているパンタグラフは測定用となります。モヤE490-1は架線測定用の車両です。パンタグラフは切り替えて使い分けることが出来ます。クヤE490系は軌道測定用の装置を備えています。
N700Sドクターイエローの姿?
2024年5月頃、SNSではN700系をベースに前面部だけ試験塗装された姿が撮影され、大きな話題を読んでいました。もしかするとこのドクターイエロー更新に関連するものでは、と思ったり。
JR西日本 N700系 新幹線 試験塗装
300系や500系の置き換えのために2007年に導入された新幹線です。2024年5月には浜松工場で廃車両を使ったN700系に対して試験塗装が行われ、前面部だけドクターイエロー風となりました。
まとめ
ニュースでは「ドクターイエロー引退」という見出しのため、まさか列車自体が廃止されるのではと思った方も多かったようです。私もニュースアプリの通知だけ見て驚きました💧
実際には次世代へのバトンタッチという意味での923形(700系)ドクターイエロー引退という話ですので、「幸せの黄色い新幹線」はまだまだ続きます。その点は一安心ですね。
コメント