新型コロナウイルス感染症が5類に引き下げ
2023年5月。新型コロナウイルス感染症が感染症法で2類から5類に引き下げられました。
新型コロナの感染状況が改善し、重症化リスクが低下したことなどを踏まえて決定されたものです
5類への移行に伴い、政府による行動制限などの措置は原則として行われなくなります。おかげで人の流れが戻ってきまして、GWではかなりの混雑となった場所も多かったのは皆さんご存知の通り。
ただ、完全に解禁というわけではなくって感染拡大の状況によっては、再び行動制限などの措置を講じる可能性もあると報道されています。
新型コロナウィルスに関連する鉄道車両
ということで、この世界的な災害ともいえた新型コロナウイルスを、そして生活様式が一変したことを忘れないように関連する鉄道をピックアップしてみました。
JR貨物 マスク機関車
2020年4月28日、JR貨物は大阪府吹田市にある吹田機関区で、機関車にマスクを着用させた「マスク機関車」を公開しました。このイベントは、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止を啓発する目的で行われました。
「マスク機関車」は、JR貨物が保有するEF200形電気機関車の1両(EF200-2)で、機関車の正面と側面にマスクを着用させました。マスクは、JR貨物がオリジナルで制作したものです。
「マスク機関車」は、吹田機関区で一般公開され、多くの人が訪れて写真を撮るなど、大きな反響を呼びました。JR貨物は、「マスク機関車」を通じて、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止を啓発するとともに、鉄道への関心を高めていきたいとしています。
このイベントは、鉄道ファンから多くの注目を集めました。また、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止にも効果があったとされています。
伊豆箱根鉄道 マスク機関車
2021年4月4日に開催された伊豆箱根鉄道のスプリングフェスタでは、電気機関車ED31形が展示されました。
この機関車は、2020年に発生した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で、鉄道を利用しづらくなってしまった子どもたちを笑顔にしようとマスクを着用していました。
機関車は、伊豆箱根鉄道の修善寺駅に展示され、多くの子どもたちが訪れて、写真を撮ったりしていました。また、機関車の前では、伊豆箱根鉄道の社員によるミニ電車の運行も行われ、子どもたちは喜んで乗っていました。
北陸鉄道 7200系 「マスク電車」
北陸鉄道の「マスク電車」は、2020年7月14日から8月31日まで、石川県内を運行したイベント列車です。列車の車体前面に大きなマスクが装着されており、車内には感染症拡大防止の呼びかけポスターが掲出されていました。また同様に北陸バスにもマスクが着用されていました。
新型コロナウイルス感染症の拡大防止を啓発する目的で運行されました。北陸鉄道では、マスクの着用や手洗いなどの感染症対策を呼びかけており、この列車はその一環として企画されました。
「マスク電車」は、運行期間中、多くの注目を集めました。見かけた人からは、「かわいくて面白い」「感染症対策を意識させられる」などの声が寄せられました。
札幌市交通局 240形 「マスク電車」
2020年6月2日、札幌市交通局は、乗客にマスクの着用を呼びかけるため、210形211号車と240形241号車の2両の電車にマスクを装着しました。
マスク電車は、市電の運行区間である札幌市内を走行し、多くの注目を集めました。また、SNSで多くの人がマスク電車の写真や動画を投稿し、話題となりました。
札幌市交通局は、マスク電車の運行について、「乗客にマスクの着用を呼びかけ、新型コロナウイルス感染症の拡大防止に努めたい」とコメントしています。
豊橋鉄道 3200形 「おでんしゃ」 マスク電車
豊橋鉄道3200形「おでんしゃ」は、愛知県豊橋市で運行している路面電車の車両です。車体前面におでんを模したデザインが施されており、地元で親しまれています。
2021年12月、豊橋鉄道は「おでんしゃ」にマスクを装着して運行を開始しました。
「おでんしゃ」にマスクが装着された電車は多くの人が写真を撮ったり、SNSに投稿したりして、話題となりました。
札幌市交通局 1100形 「新型コロナウィルス啓発」
2021年12月、札幌市交通局は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止を啓発するラッピング電車の運行を開始しました。ラッピング電車には、「手洗い、うがいをしましょう」「マスクを着用しましょう」「密を避けましょう」などのメッセージが大きく掲げられていました。また、車内にはポスターや動画なども掲示され、感染拡大防止の呼びかけが行われていました。
ラッピング電車は、札幌市内の各路線で運行され、多くの市民から注目を集めました。この取り組みは、感染拡大防止の意識を高め、市民の安全を守る一助となりました。
インド国鉄 COVID19対応移動病床(Indian Railway Covid Care coach)
2021年、COVID-19の第2波による急激な患者増に対応するため、客車を隔離病棟に改造しました。
病院列車は、インド鉄道の16の運行区で運行されました。各列車には、ベッド、酸素ボンベ、医療機器を備えた20~30個の病室がありました。列車には、医師や看護師を含む医療スタッフも配置されていました。
特に「移動できる病院」はインドの広大な国土を需要に応じて巡回することが出来、病院の病床不足を解消するのに役立ったとされています。
5類へ引き下げとはいえ
あくまで法的な意味合いが変わっただけであり、感染症としては特に高齢者やその同居家族などにとっては高リスクになるのは変わらず……。
- 手洗いや咳エチケットなどの基本的な感染予防対策を継続してください。
- 病気のときは、家にいるようにしてください。
- 感染者との接触があった場合は、検査を受けてください。
- 最新のCOVID-19のニュースとガイダンスに注意してください。
これらの基本的な感染予防に気を付けていかないとダメなのは、恐らく今後とも変わらないはずです。
ちなみに手洗いと手指消毒はノロウィルスとかインフルエンザとか様々な感染症対策としてメッチャ効果があるので、せっかく身に付いた習慣を忘れないようにしましょう。
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