9月4日は「くしの日」として知られています。まさに語呂合わせ。
櫛を通じて美容への関心を高めることを目的に制定されました。
由来と制定
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- 語呂合わせ: 日付の「9(く)月4(し)」の語呂合わせから、1978年に美容関係者によって制定されました。
- 目的: 髪を整えるための櫛を大切に扱う意識を促し、美容に対する理解を深めることを目的としています。
活動とイベント
- 全国美容週間: 9月1日から7日までの期間は「全国美容週間」とされ、さまざまな美容関連のイベントやキャンペーンが開催されます。
- 広報活動: 美容業界では、くしの日に関連した広報PR活動が行われ、特にSNSを通じての情報発信が活発です。これにより、企業や製品の認知度向上が期待されています。
ってことで「鉄道関係なくない??」「くしに関連するものは無いでしょ」って思われそうですが、実は1個あるんです。
(もしかしたら他にもあるかも知れませんが)
それがこの水間鉄道。
「つげ櫛」をモチーフにしたご当地キャラのラッピング車があるんです。
水間鉄道 1000系 「観音そーりゃ」
1990年に投入された東急元7000系電車です。2006年度よりリニューアル工事を行ったものがこの1000系電車になります。
側面にある「ヒゲ面」のキャラがつげさん。
実は貝塚市のつげ櫛は、長い歴史と伝統を持つ貴重な工芸品なんですよね。どうも影が薄めですけれども高級品に位置するブランドとして全国的に定着しています。
歴史と伝統
つげ櫛の起源は古く、平安時代中期11世紀ごろの『新猿楽記』に「和泉櫛」として登場するほど歴史があります。伝説によると、6世紀後半に貝塚市の浜に漂着した渡来人が製法を伝えたとされています。
江戸時代には全国一のつげ櫛産地となり、「和泉櫛」の名で広く知られるようになりました。
つげ櫛の特徴
1. 素材: 主にタイ産シャムツゲや高級品には薩摩ツゲを使用。
2. 製法: 伝統的な手作り技法で、丁寧に加工されています。
3. 性質:静電気が起きにくい、髪に艶を与える、長く使うほど髪がしっとりとする
そもそも木材なのでプラスチック製ブラシのような静電気が起きにくいとか、油を染み込ませて使うことで髪を傷めず適度な滑りがあることが「つげ櫛」ならではの特色です。
貝塚市の取り組み
ちなみに貝塚市は、つげ櫛を地域の重要な文化遺産として認識し、さまざまな取り組みを行っています。
1. イメージキャラクター: 市制70周年を機に、つげ櫛をモチーフにした「つげさん」という御当地キャラを制作。まさに水間鉄道のラッピング車がこれ。
2. つげさん櫛: キャラクターをデザインした携帯用の小型櫛を販売。
3. 工房見学: つげ櫛工房「辻忠商店」など、製作現場を見学できる施設がある。
貝塚市のつげ櫛は、単なる髪を整えるための道具ではなく、長い歴史と職人の技が詰まった芸術品でもあります。その独特の魅力は、使い続けることで実感できるものであり、現代の生活の中でも大切に受け継がれています。
今日の鉄道の出来事
- 1922年:十和田鉄道(後・十和田観光電鉄、現・【廃線】)、古間木駅(現・三沢駅)〜三本木駅(後・十和田市駅)間開業(営業は翌9月5日より)。
- 1968年:国鉄諮問委員会が赤字83線を廃止すべきとの意見書を国鉄総裁に提出。
- 1976年:京阪100年号事故。
- 1976年:横浜市営地下鉄ブルーライン、横浜駅〜伊勢佐木長者町駅間、上大岡駅〜上永谷駅間開業。
- 1994年:関西国際空港開港に伴い、西日本旅客鉄道の「はるか」、南海電気鉄道の「ラピート」運行開始。
- 1995年:北海道旅客鉄道深名線、全線廃止。
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