世の中には凄い人がいっぱいいるもので、アニメの1シーンをそのまま抜き出したような塗装のプラモデルを作れる方がいらっしゃいます。
一瞬、立体感が認識できずパニックになるような…
これらは 陰影や色合いの変化を計算するという知識面だけでなく、それを塗料で調色して塗っていくという凄い技術なんです。
塗装技術については私は”無い”ので、せめて陰影の描画くらいはできないだろうかと。そしてそれをペパクラに応用できないだろうか、と。
試しにやってみた
いきなりですが完成形。案外とサマになっていると思いませんか?
もっと発色が良くてコントラストがはっきりするような上質紙でしたら更にイラストっぽく見えるかもしれません。
後ろからのアングルが特に面白く仕上がりました。
ちなみに撮影には撮影ボックスを使っています。
小物を綺麗に撮るにはいいカメラは不要。撮影ボックスを用意するだけで本当に驚く写真に仕上がります。スマホカメラでも。
鉄道系なら大き目のものを買いましょう。40cmでもちょっと横幅が足りないことも。
103系をベースにしてみる
話を戻しまして、製作に当たって土台にしたのは103系。
理由は四角くて簡単そうだから。
でもこの選択があとで泣くことになるんですが、それはまた後程。
今回はデジタルで全部彩色しますけども、例えば印刷したものにコピックなどのマーカーペンで陰影をつけていく方法もアリではないかなとは思います。
まずは陰影を描く
頭の中で、まずどの位置から光が照らされているかを想像します。今回は右前方。角度は低め。
と同時に影になる面と、光が当たる面が想像できると思います。
このあたりは「立体とは何か」という学びにも繋がっていきますし、また絵画を描く場合でもかなり有効な方法です。
光と陰影を頭に置きながらペパクラの各面のトーンを調整していきます。
右斜上からの光があたっていると仮定して左側を暗くします。印刷するとボヤけるので、ややキツめの色調にしておきました。
大きい影を描く
物凄く適当な図ですが、こんな感じに「出っ張り」の後ろには影が出来ます。
またカーブを描いた部分…例えば屋根なども光が当たる部分と影が出来ることになります。
鉄道車両でいえばクーラーとか通風機ですね。屋根などはまさにカーブを描く部分です。
バラバラにしていますが、それぞれの突起物に応じて影を描いていきます。これが結構大変……
全て合成したのがこちら。
ちょっと不自然さがありますが、そこは今後の修行の課題ということで。
細かい影やハイライトを
大きい影を描いたら、次は細かい影を描いていきます。
ついでに光が当たっている部分に光沢、いわゆるハイライトを入れていきます。
影としては窓枠やライトなどの下部分とか。単調にならないように色彩を調整しながら、すこし派手めに描いていきましょう。
車体部分も。日が当たる面と影になる面がありますのでそれぞれ影の明度や色調を変えてあります。
で、ここで苦労したのが窓の多さ!103系って特に窓、サッシが多いんですよね。ですので特に描き込んでいくのが大変すぎて苦労しました…。
もっと窓の少ない車両にするべきでした。
いろいろ省略しますが台座部分も大事です。影を描きこんでおくことで見た人が「錯覚」してくれるようになります。
サンプルデータはこちら:illust_103
完成
と、作ってみたのがこちらの動画になります。
いつものように組み立て動画になりますが、今回は紙の断面の白さを隠すために「ペンで塗る」という非常に地味な作業をしております。
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良かったらお遊びとして、試しに作ってみてくださいね。
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