今年もやってきました桜の季節!
お弁当!お花見!桜餅(?)
鉄道ファンとしては桜と合わせた美麗な写真がSNSでどんどん見れる季節ということ、そして各鉄道会社では桜に関連したラッピングやイベントが行われるということで、楽しみな季節だったりします。
ということで毎年恒例?春の訪れ、「桜に関連した鉄道車両」をリストアップ!
余談:桜&鉄道の絶景スポット
津軽鉄道(青森県) 芦野公園駅では、約1500本のソメイヨシノが咲く園地を列車が運行し、桜のトンネルを抜ける絶景が楽しめます。
真岡鐵道(栃木県) 「SL・桜・菜の花街道」として知られ、満開の桜と菜の花の中を走るSLの姿を見ることができます。
秩父鉄道(埼玉県) 長瀞駅から上長瀞駅間の線路沿いを彩る桜並木と、SLパレオエクスプレスのコラボレーションが楽しめます。
小湊鉄道(千葉県) 市原市内の飯給駅付近では、菜の花と桜の両方を楽しめるスポットがあり、観光列車「房総里山トロッコ列車」も走ります。
和歌山電鐵(和歌山県) 「桜並木の鉄道」とも呼ばれ、沿線には大池遊園や和歌山交通公園など、さまざまな桜の名所が点在しています。
もし良い写真撮れたら教えて下さいね。
名前が「さくら」
日本といえば桜というくらい、社会に深く根付いた花なわけで、鉄道でももちろん列車名や車両名に「サクラ」と名付けられたものはたくさんあります。
国鉄 EF66形 「さくら」
EF66形は1968年に国鉄が製造した電気機関車です。東海道本線や山陽本線といった主要幹線での高速列車用に開発された機関車です。「さくら」は1959年から2005年まで運行されていた寝台特急で、東京駅~長崎駅間を結んでいました。
阪急電鉄 5000系 「さくら」
阪急神戸線の通勤型電車です。2001年から2007年にかけてリニューアル工事が行われました。3月頃に登場するサクラのヘッドマークをつけた編成です。毎年恒例となっており、季節の風物詩となっています。
近畿日本鉄道 6000系 「さくら」
1963年にラビットカー用車両として6800系を改造した形式です。「さくら」は南大阪~吉野線の急行列車です。春夏秋冬にあわせた異なる種別板が掲出されていました。
若桜鉄道 WT3000形3001「さくら1号」
WT2500形に更新工事をした系列です。エンジン出力がアップしています。
近畿日本鉄道 26000系 「さくらライナー」リニューアル
名阪ノンストップ特急の専用車として1988年に投入された近鉄の特急車両です。
山形鉄道 YR880形YR882 「さくら」
1988年に投入された新潟鐵工所製の気動車です。各車に沿線の花のイラストが描かれています。
南海電鉄 2300系 「さくら」
南海電鉄高野線で運用されている「ズームカー」です。車体色は高野山の根本大塔の色をモチーフとしています。車内は2000系とは異なり、転換クロスシートになっています。
流鉄 5000形 「さくら」
2009年に西武新101系を譲り受けて導入したものです。2両固定編成での運用となっています。2018年には流鉄で初となるピンク色を貴重とした編成が登場しました。
桜のラッピング列車
名称だけでなく、デザインやラッピングとして「サクラ」をまとった鉄道車両もいっぱいありますよね。
JR東日本 E3系2000番台 「山形新幹線開業30周年」
2014年にイメージの一新のために塗装変更された新幹線です。「おしどり」をモチーフにしたカラーデザインとなっています。2022年7月1日に開業30周年を迎える山形新幹線を記念し、特産品のさくらんぼや、山形県のご当地キャラをデザインしたラッピング車が運行されました。
JR東日本 E2系1000番台 新幹線 「新幹線YEAR2012」
東北新幹線の八戸・新青森延伸に対応するため2002年に導入された新幹線車両です。新幹線のメモリアルイヤーである2012年にはサクラのラッピング車が登場しました。
JR東日本 E3系 新幹線 「さくらラッピング」
秋田新幹線「こまち」として運用されている新幹線車両です。在来線も走行するために小柄な車体となっています。2012年に走行した桜をデザインしたラッピング車です。
新幹線だけでなく在来線も。
JR西日本 キハ40形 「SAKU美SAKU楽」
国鉄が開発した一般型気動車で、全国の非電化路線に投入されました。2022年夏の岡山デスティネーションキャンペーンに合わせて登場する観光列車で、桜をイメージしたカラーリングとデザインが取り入れられています。また車内では特製弁当やスイーツが提供されます。
JR西日本 227系500番台 「urara」
2023年度以降に岡山・備後地区に導入される直流形近郊電車です。温暖な気候や桜などのをデザインモチーフにしたピンク色のカラーリングとなっています。
甘木鉄道 AR300形AR306
AR100形の更新のために2001~2006年に掛けて導入された起動者です。18.5mの車体に295馬力のディーゼルエンジンを搭載しています。2015年10月には福岡県立朝倉高校の生徒による桜をイメージしたデザインとなりました。
山形鉄道 YR880形 「さくら列車」
1988年に投入された新潟鐵工所製の18m級気動車です。2016年には南陽市の烏帽子山の名所、千本桜をイメージしたラッピング車となりました。
富山地方鉄道 9000系「セントラム」桜ラッピング
2009年より営業運転を開始した富山地方鉄道の低床型路面電車です。2車体連接構造となっています。
JR東日本 103系 「さくら」
国鉄が通勤形電車として1963~1984年にかけて製造した直流電車です。1988年にはJR移行1周年を記念し、さくらをデザインした103系が登場しました。
豊橋鉄道 1800系 「カラフルトレイン さくら」
2000年に登場した豊橋鉄道・渥美線の通勤形電車です。元東急7200系を改造し、3両編成に組み替えて運用されています。2013年1月12日より各編成ごとに異なる花のラッピング装飾が行われ、「渥美線カラフルトレイン」となりました。
京阪電鉄 600形 「おーい、お茶」2024
1984年に登場した京阪電鉄の石山坂本線用の路面電車車両です。15m級の車体に2扉となっています。2024年にはお茶飲料メーカーの伊藤園の全面ラッピング電車となりました。桜の植樹や保全活動を推進する「お~いお茶『わたしの街の未来の桜プロジェクト 2024』」にちなんだデザインとなっています。
桜のイベントにちなんだ列車
当然、お花見シーズンの観光PRのための短期間のラッピング車もいっぱいあったりして。京急の河津桜トレインは特に有名でしょうか。
JR東日本 251系 「河津桜トレイン」
JR東日本の直流特急電車です。ダブルデッカー構造となっているほか、前面は展望席になっています。2015年には河津桜をイメージした「河津桜トレイン」が登場しました。
京急電鉄 1000系 「みうら河津桜号」2018
京急電鉄の通勤形電車です。旧1000形を置き換えるために製造されました。毎年恒例となる河津桜のラッピング車で、2018年2月5日から3月まで運行されていました。奇数号車と偶数号車でラッピングが異なっています。
京福電鉄(嵐電) モボ621形 「仁和寺 桜電車」2015
旧型車の置き換えを目的に1992年に導入された京福電鉄の路面電車です。2015年3月に運行された京都市右京区の仁和寺のPRラッピング車です。
「桜」つながりな列車
サクラと佐倉をあわせたラッピング車も。
京成電鉄 3000形 「桜に染まるまち、佐倉2023」
2003年に登場した京成電鉄の通勤型電車です。北総鉄道7500形などと同一設計の「京成グループ標準車体」を採用しています。2023年3月18日から4月9日にかけて行われる佐倉市観光キャンペーン「桜に染まるまち、佐倉2023」のHM車です。
「さくら」にちなんだ列車
また名前としてのサクラもありますよね。
弘南鉄道 7000系 「桜ミク」2020
弘南鉄道で使用されている元東急7000系電車です。2020年の「弘前さくらまつり」にあわせて登場したラッピング電車で、公式応援キャラクターである「桜ミク」がデザインされていました。
山陽電鉄 5000系 「さくらとおでかけ山陽電車」
山陽電鉄の3扉セミクロスシートの通勤型電車です。2018年には「カードキャプターさくら クリアカード編」の世界観をデザインしたピンク色の帯の5000系が運行されました。
桜にちなんだ列車:サクラ以外のサクラ
サクラというとソメイヨシノのような樹木を思い浮かべますが、それ以外にも「さくら」と名付けられた草花って本当に多いんですよね。芝桜とかサクラソウが有名かも。
岳南電車 8000形 「芝桜電車」
2002年より営業運転を開始した通勤型電車です。京王電鉄3000系をワンマン運転改造した車両です。2020年には沿線の名所をPRするための「芝桜電車」ラッピングとなりました。
受験生応援!サクラサク
そして桜といえば受験・合格という縁起の良いイメージもあったりします。ちょうど受験シーズンですし。
JR九州 811系 「キットカット」
九州北部向けの快速列車用の車両として投入されました。車体は軽量ステンレス車製ですが、前頭部は普通鋼製となっています。2006年には受験生応援プロジェクトとして、ネスレのキットカットと桜咲くをモチーフにしたラッピング車が登場しました。
東京都交通局(都電) 9000形9002 「さくらサク号」2023
2009年に増備のため登場した東京都交通局の路面電車車両です。レトロ車として明治~昭和初期の東京市電をモチーフにしたデザインとなっています。受験シーズンにあわせて運行される受験生応援ラッピング車です。応援メッセージなどが飾られています。
JR東日本 201系 中央線 「キットカット」
国鉄が製造したサイリスタチョッパ制御式の通勤形電車です。2004年に登場した受験生を応援する「キットカット・サクラサク」ラッピング電車です。
名古屋鉄道 3700系 「キットカット」
名古屋鉄道の通勤型電車で、3500系の改良型となっています。車体断面が変わり、屋根高さが10cm高くなっています。2006年には受験生応援としてネスレの「KIT KAT」のラッピング電車が登場しました。
桜にちなんだ列車:桜(警察)
はい、オチです。警察は「桜」と呼ばれるのは皆さんご存知……(刑事ドラマ見すぎ?)
実は警察によるラッピング車ってかなり多いんですよね。防犯や交通安全の啓発のためには最適な広告媒体なのかも。
とさでん交通(土佐電鉄) 800形 「高知県警」2024
1971年に山陽電気軌道から譲り受けた路面電車車両です。2024年7月頃に登場した高知県警の警察官募集PRのためのラッピング車です。
叡山電鉄 デオ700系 「シモガーモ・パトレイン」
叡山電鉄 デオ700系「シモガーモ・パトレイン」とは1987年に登場した叡山電鉄初の冷房車に京都府警の交通安全ラッピングを行った車両です。パトカーのようなデザインになっています。
京福電鉄(嵐電) モボ101形 「パトトレイン」
1929年の嵐山本線複線化に伴って導入された路面電車車両です。15m級2扉車です。交通安全、防犯PRのためパトカー色に塗装されました。
近江鉄道 800系 「パトカー電車」
1991~1997年にかけて導入された近江鉄道の電車です。西武鉄道401系を譲り受けたもので、ワンマン運転対応工事などが行なわれています。
高松琴平電鉄 1080形 「きな子電車」
1988年から1992年にかけて京急電鉄から譲り受けた初代1000形電車です。2010年公開の映画「きな子〜見習い警察犬の物語〜」のラッピング車です。
東京都交通局(都電) 8500形 「のらくろ号」2009
1990年から1993年にかけて製造された新型の都電車両で、28年ぶりの新型となった。老朽化した車両の置き換えと都電荒川線の活性化を目的としていたが導入は5両のみ。2009年に登場した警視庁による交通安全啓発ラッピング車で2010年頃まで運行された。
東京都交通局(都電) 8500形 「ピーポ君号」2009
1990年から1993年にかけて製造された新型の都電車両で、28年ぶりの新型となった。老朽化した車両の置き換えと都電荒川線の活性化を目的としていたが導入は5両のみ。2009年に登場した警視庁による交通安全啓発ラッピング車で2010年頃まで運行された。
豊橋鉄道 モ800形 「パト電車」
名鉄美濃町線用の部分低床車として導入された路面電車車両です。2005年に乗客数の減少による廃線で余剰となった1両を譲り受けたものです。2012年から2021年まで運行されていたパトカーをイメージしたラッピング車です。
名古屋鉄道 3100系 「パト電コノハけいぶ号」
3500系を2両編成で運行可能としたグループです。車体形状が変わるなど大幅な変更が行われています。2003年には愛知県警察の防犯PRのためのパトカーラッピング車が登場しました。
名古屋鉄道 3700系 「パト電コノハけいぶ号」
名古屋鉄道の通勤型電車で、3500系の改良型となっています。車体形状が変わるなど大幅な変更が行われています。制御方式はGTO-VVVFインバータとなりました。2003年には愛知県警察の防犯PRのためのパトカーラッピング車が登場しました。
むちゃくちゃ多かった「サクラ」
桜と鉄道のつながり、こうしてみると結構多いですよね。まさに春の風物詩として多くの人々に愛されています。
各地の鉄道会社が趣向を凝らしたイベントやラッピング、そして観光スポットを用意しており、お出かけシーズンの到来を待ち望んでいたかのように動き出す季節だったりします。
これから春のお出かけ・旅行の際には、ぜひとも鉄道とサクラの取り合わせにも注目してみてくださいね。意外な発見もありますし……
何よりも花の命は短いというか、気づいたら散っちゃいますからね。
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