いきなりですが。
当サイトはお子さんでも作れるようにできるだけ簡単に設計したペーパークラフトを主に公開しています。
それらの制作時間は15~30分を目安にしており、これは「子どもの集中力が持続する時間」を想定しています。細かい凹凸を省いた簡単な形状にすることで短時間で作れるようにしているわけですが……
でも、やはり「ちょっと頑張って作りたいなー」とか、「もう少し迫力ある鉄道車両が欲しいなー」と思うことがあるはずです。きっと。
まずは作例
そんな「ちょっと頑張りたいとき」のためのペーパークラフトを作っていこうか?というのが今回の新シリーズになります。
たとえばこちら。お馴染みの国鉄DD51形機関車ですね。サイス比較のために缶コーヒーとともに。
テーブルの上に置いて撮っただけなんですが、いい具合に反射して格好良く、映える写真となりました。
台車周りもしっかり立体的に見えると思いませんか?
縮尺はHOスケール
縮尺は少し大きめ、1/85にしてあります。鉄道模型でいうHOくらいのサイズといえますね。
例えば近鉄の新型車両で並べてみると……
手前の小さいものがいつもの1/120サイズ。奥の大きいものが1/85サイズになります。こんなに大きさが違うんですね。おかげで迫力も段違い。
過去には大きいサイズのペーパークラフトとして1/72サイズで公開していたこともあります。あのサイズは迫力あって良かったのですが、少し大きすぎたのもありまして…
今回は程よい大きさを目指すということで1/85くらい。いわゆるHOサイズにしました。
もちろん組み立ては簡単に
パーツも増えるわけですが、それでもやっぱり組み立ては簡単にしたいと思っていました。
当初は扉や窓も切り抜いて2層に…とか構想もあったのですが、作業時間が大幅に伸びそうだったのでそこは省略。そこは皆さんのこだわりにお任せということで。
ただし「こだわり部分」も用意しています。
例えば201系。種別板というか系統表示機が差し替え可能となっています。ただ小さすぎるので組み立てはちょっと大変ですが。
インド国鉄のWAP7型機関車。運転席窓の防護網をレーザーカットで切り出した「網」そのものを貼り付けています。
いつものシンプルで四角い箱タイプのペーパークラフトも良いのですが、少し頑張って作る細分化タイプされたものもいい感じだと思いませんか?
動画を見ていただければわかるのですが、紙の断面をマーカーでしっかりと塗っています。つまり白い余白をできるだけ見えないようにすることでペーパークラフトらしさを減らしているわけなんですね。
カラーマーカーというとコピックなどの画材を思い浮かべますが、ペーパークラフトのように少し塗るだけでしたら安価な水性ペンでも全く問題ありません。
ただ色合いを合わせたほうが良いので60色とか80色入のマーカーペンを買っておくと便利です。普通のお絵かきや色塗りでも使えますしね。(下に色が染み込むので下敷きは必須です)
余談:時短の世の中
近年、エンタメ分野でも「時短」がトレンドになっているのはご存知でしょうか。
例えばこんなニュースがあります。
どちらも出来るだけ早く結果を知りたい、手に入れたいという欲求によるものなんだと思います。
この風潮は鉄道模型でも同様です。
かつては手を加えて初めて完成に近づける、あるいはキットを買って自分で作らなければならなかった昔に比べ、今ではほぼ完成された姿で、かつバリエーション豊かな商品をみることができます。しかもネット通販やフリマアプリを使うことで希少な商品でもお手頃な価格で、そして最短で翌日に届く時代になっています。
この時短トレンドについては「我慢が足りない」とか「腰を据えてやるべき」みたいな意見も多いように見えますけれども、私としてはこの膨大な情報の海となった社会が続く限り、時短という流れは変えられようもなく…なので、そういうもんじゃないかなーなんて思ったりしています。
と、「時短」から大きくハズレたことを長々と書きそうなのでここまで。
話を戻しますと、当サイトとしても少し頑張るペーパークラフトとはいえ、今の時短トレンドに合わせてシンプルなものを提供していきます。
- 2時間ほどで完成できること
- 形状は簡単に(出来上がりが予想しやすい)
- パーツは少しだけ細分化(立体感を増すため)
という、いつものペパるネットの製作ポリシーそのものですね。それに合わせて立体化していきたいと思います。
どの車両を対象にするかは秘密です。お楽しみに。
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