駅はやっぱり必要
鉄道で最も重要な施設の一つ…といえば、それはもう「駅」ではないでしょうか。
乗客や貨物を扱うためにも駅は鉄道にとって必須の拠点です。
そして同時に皆さんが普段使う施設であるということからも非常に馴染み深く、鉄道ジオラマでも必ずと行っていいほど取り入れられる場所です。
いつものように構造は単純に
いつものように、できるだけ簡単な構造にします。あくまで完成してもらえることが目標ですから。
構想としては一般的な2面ホームという近郊都市の駅をモチーフにします。
こんな感じに。
なお、今回もまた屋根や架線などは省略します。
ホームを作る
まずはホームから。
展開図としては薄い板を作るだけなので簡単です。
ただアスファルトやコンクリート色の”箱”だけでは違和感がありますので、駅らしく色々と描き込んでいきます。
使うのはAdobe Illustrator。
もちろん他のソフトでも同様の機能があれば使えると思います。
点字ブロックや白線を描く
駅ではかならず存在する点字ブロックと白線を描いていきます。
最近だとロービジョン対応で紅白の警告帯が書かれている場所も増えてきました。それを再現しても良いかもしれませんね。
ブロックを1個描いたら散布ブラシ、パターンブラシへ登録。
あとは線を描けばご覧の通り。ホーム端にある点字ブロックの列が出来上がります。
ブラシ登録するのはブロック1個ずつをコピー&ペーストするよりも楽で、データ容量も少なくなるため。
ブラシ化するとこのように曲線でも自動で適応してくれるようになります。
駅ホームを装飾していく
展開図に先程作ったブロックを描画。ついでにレンガ風のスウォッチで側面を飾り付け。
これだけで駅ホームらしくなったと思いませんか?
あと退避スペースや配管類、アスファルトの継ぎ目を描いたり…。
現実の駅でもいろいろとゴチャゴチャしている雰囲気があります。ちょっとクドいくらいに描き込むとリアルになりそうです。
なお、汎用的なストラクチャにするつもりなので、乗降口案内のラインや号車番号の表記なんかは省略。もし必要であれば自分で描き込むのもいいかもしれませんね。
つづいて台紙を作成
ホーム部分ができたらあとは線路などの台紙を作るだけ。
「車両基地」のデータを流用して線路を整理、ホームを接着するスペースを空けます。
ついでに雪ジオラマのときの草ブラシを使って、少しだけ雑草を描いておきます。アクセントとして。
このように今まで作ったものをライブラリ(ネタ帳)として溜めていくと、驚くほどスピーディにペーパークラフトが作れるようになります。
というわけでIllustratorがおすすめです。
組み立て!
組み立てについては動画をご覧ください。構造は非常に簡単です。
出来れば分厚い紙で作ったほうがヨレなくていいかもしれません。動画では0.12mm用紙を使用。
0.2mm以上の紙の方が良かったかも。
完成!!
どうでしょう。意外とそれっぽく仕上がったと思いませんか?
車両を置くことで駅の風景に近くなりましたよね。
今回はA4用紙1枚だけですが、複数連結することでフル編成に対応した駅にもなります。
両線路に目当ての車両が並ぶという、なかなか贅沢?なシーンも再現可能。
あとは自分で改造してみよう
駅名表示や自動販売機、ゴミ箱、ベンチ、看板…などは今回はあえて作成していません。
紙で作ってみても良し、鉄道模型用のパーツを流用しても良し。
そこは皆さんで工夫していろいろ作ってもらえればな、と思います。
まとめ:簡単に鉄道ジオラマを楽しもう
こういう建物系の情景パーツは、既製品を買うと高くなってしまいがちです。お試しでやるにはちょっと敷居が高いのが現状です。
しかも精密すぎて子供に渡せない……絶対に折る、剥がす、壊してしまう…。
でも、紙でしたら壊れたところで修理もできますし、いっそ作り直すのも容易です。
かかる費用も印刷費用だけでできるというメリットがあります。
まずはこういった比較的簡単に作れる情景でお子さんと楽しんで楽しさを知ってもらって、その後に本格的な鉄道模型ジオラマへステップアップしていくのもアリなんじゃないかなーと思ったりしています。
なんといってもお手軽が売りの紙情景。みなさんも是非試してみてくださいね。
コメント
地下ホームをできたら作ってください🚇🚇