世界の高速鉄道をまとめてみた!2025年版

鉄道の特徴というと色々ありますけれども、その中でも「高速」で移動できるというのは大きな強みなんじゃないかなーと思います。

で、なによりも高速列車と言うのは非常に人気です。老若男女問わず。ということでリストアップしてみました。一応、アイコンがある物は全てペーパークラフトで立体化しています。サイトで探してみてね。

 

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中国

CR450「復興号」

CR450AF

最高営業速度:400 km/h

項目 詳細
最高速度 400 km/h(営業運転)/ 450 km/h(試験速度)
運行開始 2025年(試作車両発表)
路線 中国高速鉄道網
編成 8両編成・16両編成
動力方式 交流電車(動力分散方式)

2025年時点で鉄輪式列車で世界最速(営業運転速度)の高速列車とされるのがこの「CR450」。
発表によれば営業運転速度400km/hを目指しており、試験走行ではなんと450km/hという世界最速記録を実現した。中国は現在、全世界で唯一速度350km/hの商用運転を実現しており、CR450はその記録をさらに50km/h向上させた。
エネルギー消費量、車内騒音、制動距離などの主要指標で世界をリードするとのこと。

 

CR400「復興号」

CR400BF

最高営業速度:350 km/h

項目 詳細
最高速度 350 km/h(営業運転)/ 420 km/h(試験速度)
運行開始 2017年
路線 北京~上海、北京~広州など
編成 8両編成・16両編成
動力方式 交流電車(動力分散方式)

2025年時点で世界最速クラスの営業運行速度、時速350km運転を誇る「復興号」。
その列車に充当されるのが2017年から運行を開始したCR400だ。
中国高速鉄道の総延長は全世界の高速鉄道の総延長の3分の2にあたる25,000kmに達するほどであり、高速化の恩恵が極めて大きいとされている。

 

上海トランスラピッド

最高営業速度:431 km/h

項目 詳細
最高速度 431 km/h
運行開始 2004年
路線 上海浦東国際空港~龍陽路駅(約30km)
方式 磁気浮上式(リニア)
所要時間 最速7分20秒

磁気浮上式、つまりリニアモーターカーも含めるのであれば、浦東空港と市内を結ぶ上海マグレブは「営業中の世界最速列車」といえるかもしれない。
世界初の商業運行リニアモーターカーとして知られており、ドイツのトランスラピッド技術を採用している。最高時速はなんと431km。ただし時間帯によっては301kmまでしか出さない場合もある。

 

 

香港

動感号(CRH380A)

最高営業速度:350 km/h

項目 詳細
最高速度 350 km/h(営業運転)
運行開始 2018年
路線 広深港高速鉄道
編成 8両編成
製造 中車四方

港鐵動感号高速電聯車は香港特別行政区政府委託により調達された高速列車で、中国内地初の輸出型高速電聯車である。広深港高速鉄道内地段では時速310kmで運行し、香港段では時速200kmで運行している。

 

 

 

インドネシア

WHOOSH(ウーシュ)

WHOOSH

最高営業速度:350 km/h

項目 詳細
最高速度 350 km/h
運行開始 2023年10月
路線 ジャカルタ~バンドン(約140km)
特徴 東南アジア初の高速鉄道
技術協力 中国

WHOOSHは東南アジア初の高速鉄道として2023年10月に開業した。首都ジャカルタとインドネシア最大都市の一つであるバンドンを結び、中国による援助を受けて建設された。
中国のCRRC製のCR400AFをベースにしたKCIC400AF形が充当されている。最高速度は350km/h。ジャカルタ~バンドン駅間(142km、おおよそ東京駅~富士駅くらい)をわずか30分で移動することが可能となった。

 

日本

ALFA-X(試験車両)

ALFA-X

最高試験速度:380 km/h

項目 詳細
最高速度 380 km/h(試験走行)/ 400 km/h(性能上最高速度)
目標営業速度 360 km/h(後継機)
運行開始予定 2030年度
路線 東北・北海道新幹線
編成 10両編成

JR東日本の次世代新幹線試験車両「ALFA-X」。
2025年時点で日本最速となる380km/hでの試験走行を達成しており、設計最高速度は400km/hにも及んでいる。
残念ながら営業運転を行わない試験専用車であるので試験終了後は引退となってしまうが、得られたデータは2030年度に開業予定の北海道新幹線札幌延伸区間で導入される新型車両に受け継がれていく予定だ。
なお、札幌延伸時の営業運転速度は360km/hが予定されている。

 

E5系・H5系「はやぶさ」「こまち」

E5系

最高営業速度:320 km/h

項目 詳細
最高速度 320 km/h
運行開始 2011年(E5系)、2016年(H5系)
路線 東北・秋田・北海道新幹線
編成 10両編成(E5系)、7両編成(こまち)
高速区間 宇都宮~盛岡間

東北・秋田新幹線の「はやぶさ」「こまち」は日本で最速の新幹線で、最高時速320kmで運転されている。ただし、この速度で運転できるのは東北新幹線の宇都宮~盛岡間のみで、他の区間では速度制限がある。

 

 

L0系(リニア中央新幹線)

L0系

最高試験速度:603 km/h

項目 詳細
最高速度 603 km/h(世界記録)/ 500 km/h(営業運転予定)
運行開始予定 2027年(品川~名古屋間)
方式 超電導リニア(磁気浮上式)
編成 16両編成
開発会社 JR東海

L0系は日本の超電導リニア車両で,2015年4月21日に603km/hの世界鉄道最高速度記録を達成した。営業運転では時速500kmでの運行が予定されており,品川~名古屋間を約40分で結ぶ計画である。

フランス

TGV

最高営業速度:320 km/h

項目 詳細
最高速度 320 km/h(LGV Est)/ 574.8 km/h(試験記録)
運行開始 1981年
路線 パリ~リヨンなど国内・国際路線
編成 8~10両編成
技術方式 動力集中方式

フランスのTGVは1981年に開業し,営業最高速度320km/hで運行している。2007年4月3日には試験走行で574.8km/hの車輪式鉄道世界最高速度記録を樹立した。全長1600kmの路線を時速320kmで毎日運行し,パリを中心とした高速鉄道網を形成している。

 

スペイン

AVE

最高営業速度:350 km/h

項目 詳細
最高速度 350 km/h
運行開始 1992年
路線 マドリード~セビリア、マドリード~バルセロナなど
軌間 標準軌(1435mm)
総延長 3,567km(2021年時点)

スペインのAVE(Alta Velocidad Española)は最高速度350km/hでスペイン最速の列車である。高速鉄道の総延長距離は3,567kmで、中国に次いで世界第2位の規模となっている。従来の広軌(1668mm)から標準軌(1435mm)に変更し、ヨーロッパ各国との相互乗り入れを可能にしている。

 

ドイツ

ICE

ICE4

最高営業速度:300 km/h

項目 詳細
最高速度 300 km/h
運行開始 1991年
路線 ドイツ全国および近隣諸国
編成 7~14両編成
国際路線 オランダ、ベルギー、フランス、スイス、オーストリア

ドイツのICE(インターシティエクスプレス)は最高速度300km/hで運行され、ベルリン、ハンブルク、ケルンなどの主要都市を結んでいる。国内路線だけでなく、オランダ、ベルギー、フランス、スイス、オーストリアへの国際路線も運行している。

 

イタリア

フレッチャロッサ

フレッチャロッサ

最高営業速度:300 km/h

項目 詳細
最高速度 300 km/h(営業運転)/ 360 km/h(設計最高速度)
運行開始 2009年
路線 トリノ、ミラノ、ヴェネツィア~ローマ、ナポリ、サレルノ
座席クラス エグゼクティブ、ビジネス、プレミアム、スタンダード
運行会社 トレニタリア

フレッチャロッサ(FrecciaRossa)は「赤い矢」という意味で、イタリアのトレニタリアが運行する高速列車である。設計最高速度は360km/hだが、営業運転では300km/hで運行している。4つの座席クラスがあり、イタリアを縦断して北部から南部まで運行している。

 

英国

ユーロスター

最高営業速度:300 km/h

項目 詳細
最高速度 300 km/h
運行開始 1994年
路線 ロンドン~パリ、ブリュッセル、アムステルダム
所要時間 ロンドン~パリ:約2時間15分
特徴 英仏海峡トンネル経由

ユーロスターは英仏海峡トンネルを通ってイギリスと大陸ヨーロッパを結ぶ国際列車で、最高速度300km/hで運行している。ロンドン~パリ間を約2時間15分、ロンドン~ブリュッセル間を約1時間50分で結んでいる。

 

韓国

KTX・KTX-サンチョン

KTX-サンチョン

最高営業速度:305 km/h

項目 詳細
最高速度 305 km/h
运行开始 2004年(KTX)、2010年(KTX-サンチョン)
路線 ソウル~釜山など
所要時間 ソウル~釜山:約2時間28分~2時間52分
技術ベース フランスTGV技術

韓国のKTX(Korea Train eXpress)とKTX-サンチョンは、フランスのTGV技術をベースに開発された高速鉄道である。ソウル~釜山間を約2時間30分程度で結び、韓国の主要都市間を高速で結んでいる。

 

台湾

台湾高速鉄道(台湾新幹線)

台湾新幹線

最高営業速度:300 km/h

項目 詳細
最高速度 300 km/h
運行開始 2007年
路線 台北~高雄(345km)
技術ベース 日本新幹線技術
車両 700T型

台湾高速鉄道は日本の新幹線技術をベースに建設され、台北市南港区と高雄市左営区を結んでいる。総距離345kmを最高時速300km/hで運行し、台湾西部の主要都市を結ぶ重要な交通手段となっている。

 

ロシア

サプサン

サプサン

最高営業速度:250 km/h

項目 詳細
最高速度 250 km/h(営業運転)/ 290 km/h(試験記録)
運行開始 2009年
路線 モスクワ~サンクトペテルブルク、モスクワ~ニジニ・ノヴゴロド
所要時間 モスクワ~サンクトペテルブルク:3時間30分
製造 シーメンス(ヴェラロシリーズ)

サプサン(ハヤブサの意)はロシア鉄道の高速車両で、シーメンス製のヴェラロシリーズである。モスクワ~サンクトペテルブルク間を最速3時間30分で結び、従来より45分短縮している。ロシアの広軌(1,520mm)に対応して車体幅が拡張されている。

 

インド

ヴァンデ・バーラト急行

ヴァンデ・バーラト急行

最高営業速度:160 km/h

項目 詳細
最高速度 160 km/h
運行開始 2019年
愛称 Train 18(開発時)
位置づけ 準高速列車
特徴 インド国産技術

ヴァンデ・バーラト急行は都市間長距離列車の高速化を目的に設定された優等列車で、営業最高速度160km/hの性能を有している。準高速列車として位置づけられ、「インドへの敬礼」を意味する愛称が付けられている。

この速度順リストは2025年時点での世界の主要な高速鉄道を網羅しており、各国の技術的特徴や運行状況を詳細に紹介している。最新の中国CR450から伝統的なヨーロッパの高速鉄道まで、世界の高速鉄道技術の発展状況が一覧できる構成となっている。

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