夏休みの宿題にぴったり!DIY貯金箱の楽しさ
夏休みがやってきました!子どもたちにとっては楽しい時間ですが、同時に「夏休みの宿題」という大きなハードル……じゃなかった、クエストが控えています。
大量のプリント、漢字や算数ドリル、そして難題なのが図画工作!
次から2つ選べ「書道・自転車の絵・交通安全のポスター・貯金箱・自由研究と統計」みたいな。書道も楽そうに見えてめっちゃ大変なんですよね。
最後に名前を書くときにミスって心折れた子ども(そしてヤル気ゼロに)、何とか終えた後に服についた墨汁の洗濯に頭抱える親……。
いや、書道楽しいんですよ。でもある程度、自由に書かせてあげたほうがいいのになーなんて思ったりしますけども。「お手本通りに精密に書け」というのは習字としては正しいのでしょうけども、書道の楽しさを覚えるにはどうなのかなぁ……と。
「貯金箱」推し
とまぁ、他のテーマは置いといてペーパークラフトサイトとしては「貯金箱」を推しています。
というか皆作ろう。貯金箱を。授業以外で図画工作をする機会って、こういう時にしか無いご家庭って多いでしょうし。
良いことを言えば「創造力を働かせながら手を動かすことで、楽しみながら学べる」という大きなメリットがあります。いわば脳トレです。ものづくり。
さらに創造性だけでなく、例えば材料選びからデザイン、そして実際の製作まで「どうするかなー」って考えるという道筋やプロセスを組み立てる能力を養うことができます。というか仕事で必要とされるスキルですよね、これって。
もちろん完成した貯金箱は使うことでお金を貯める計画性や節約の大切さを学ぶことができます。夏休みの宿題としても、達成感を味わえる上に、実生活に役立つスキルを身につけることができるのです。
ってことで貯金箱というか図画工作やろうぜ!というわけで貯金箱作りについて記事を書いてみました。
必要な材料と道具を揃えよう
道具については特に特別なものはなく、プリンターと用紙、ハサミとノリ(木工ボンド)があればOK。図工道具は学校で使っているものがあれば十分。
プリンターがないならコンビニプリントも使えますよね。PDF形式はほとんどのコンビニの高機能コピー機で印刷対応しています。
用紙は”厚め”を
家で印刷を行うのであればマット紙を是非。圧倒的にキレイに仕上がります。
一般的な薄めのコピー用紙はあくまで文書用です。図柄を印刷すると発色が悪い、にじむ、インクを吸ってデコボコする(これが致命的)というデメリットがあります。
また、たくさん印刷するなら(特にお子さんが鉄道好きとか)、インク代の安いプリンターが絶対にお勧めです。心理的なハードルがグッと下がります。例えば一般的なプリンターでは1枚あたり10~20円近くになるコストがエコタンクプリンターでは1~2円くらいとなります。
さぁ、オリジナル貯金箱を作ろう
材料が揃ったら早速作りましょう。
想像力を働かせて自分だけのオリジナル貯金箱を作ることはとても楽しい経験です。
情景というか、どんなデザインにするか綿密に計画と下書きをしても良いんですが……、いきあたりばったりで切った貼った塗ったと出来るのがペーパークラフトの良さ。
また、海賊の宝箱のような貯金箱や、お城の形をした貯金箱など、あなたの頭の中にあるどんなアイデアでも形にすることができます。紙や段ボール、ペイントやシールなど、手元にある素材を使って、自分のアイデアを実現してみましょう。どんなものにするか考える時間はワクワク感がありますよね。
1. ほしい展開図を印刷しよう!
とはいえある程度の方向性とイメージは必要です。最初にザックリとで良いので「どんな風景を作りたいか?」を考えましょう。高密度に電車が行き交う都市路線?それとものどかな田舎の単線? 時代も鉄道が生まれた明治期から令和最新版までペパるネットは多くの鉄道車両を揃えています。
ルールも自由ですので実在しない取り合わせでも面白いわけですよね。機関車が電車を引っ張っても良いんです。そこは楽しくいきましょう。(もしかして:甲種輸送)
車両以外にも情景パーツとして色々考えられます。駅、踏切も。
道路を併設してバスなんかも面白いかもしれませんね。
※バスは縮尺が大きめなので、スケールを揃える場合は要調整
おすすめは縮小印刷(印刷の設定でできるよ)
夏休み貯金箱コンクールの規定サイズって25cm四方(大阪府の場合)なんですよね。と言ってもおそらく日本全国、このサイズのはず。
ですのでフル編成で作るのはまず無理です。20m級電車1両で18cmくらいありますし。
ってことで縮小印刷しましょう。やり方はプリンターメーカーやアプリによって異なりますが、「拡大率」といったところを小さくすることで縮小されて印刷することが出来ます。
面倒なら用紙サイズを「A5」に、拡大を「用紙に合わせる」ことで、当サイトのペーパークラフトでしたらおおよそNゲージサイズ(1/170くらい)にすることができます。車両本体だけならハガキサイズ(1/250)でも作れちゃうかも。
2. 早速、電車やパーツを組み立てよう
展開図を印刷したら、線に沿って切り抜きます。きれいに切り抜くことで出来栄えが変わります。
基本は上記のような感じ。
切り抜いたら折り線に「折り目をしっかりとつけ」ます。カッチリした出来上がりになるので事前に折り目を付けておくことをおすすめします。
同様にジオラマで使うような素材なんかも作ったり、あるいは用意しておきます。
3. 箱を用意してテクスチャを貼り付けよう。硬貨を入れる穴あけも忘れずに
貯金箱ということで硬貨を入れる箱、そして電車を飾る台座が必要ですよね。ここは日用品というか家の中を探して良さそうな箱を探しましょう。
お菓子の箱、小さい段ボール箱なんかは頑丈で加工しやすいですよね。なんなら牛乳パックを2個組み合わせてもいいでしょうし。
あえて貯金箱工作セットなんて買わなくても良いです。空き箱で十分。必要なのは熱意を持って仕上げること。
箱は折り紙とか包装紙、色画用紙を巻くことでオシャレな土台になります。ステッカーなんかも楽しいですよね。
もしくは今ならAIイラストサービスを使って模様を作ることも出来ますよね。これを印刷しちゃいましょう。
※ただし利用規約には注意。個人利用だけに留めましょう。
↑はマイクロソフトのイメージクリエイター使用。プロンプト(生成命令文)は「芝生だけの様子」みたいな感じ。
用意できたら順番に箱に貼り付けましょう。カラフルな紙やステッカー、絵などを使って楽しんでください。
そうそう、硬貨を入れるための穴を忘れないように。我が子は過去に穴あけを忘れてた経験あります。完成したあとでの穴あけって大変なんですよね。
穴あけはカッターを使うことが多いので、できれば大人の人が手伝ってあげましょう。
4. 線路や情景パーツを取り付けよう
ここからが楽しいところです。線路や情景パーツを取り付けていきましょう。小さいスペースに何を置くかは自由です。全部ペーパークラフトにしなくてもOK。
紙で作った駅ホームとか設置しても良いでしょうし……
100円ショップで販売されている、もしくは造花の鉢植えや苔玉によく使われているミズゴケを貼っていくだけで草むらや低木のように見えるようになります。
また枯れた枝を使えばサイズ的には大樹になりますし、小さい小石は巨岩として使えます。紙粘土で地形から作っちゃうという手もありますよね。
園芸用の木材チップも使えます。お近くにセリアがあるなら園芸コーナーを是非。100円で売ってます。
もしくはキラキラした星のシールを張っても可愛いかも。自由なんですから。
5. 最後に全部接着しよう 磁石を仕込んでおくと取り替えも可能
最後に、全てのパーツをしっかりと接着します。
ちなみに車両を置く部分に磁石を仕込んでおくと車両交換が用意になります。車両側はゼムクリップなんかを底面に貼っつけておきます。
もしくはいっそ土台側をマグネットシートにすることで情景パーツを取り替え可能にするアイデアもあったりして。ただ磁石は弱めなので学校に持っていくと取れて壊れる、紛失する可能性があります。
これで、あなただけのオリジナル貯金箱が完成です!ステップバイステップで進めることで、簡単に楽しい貯金箱を作ることができましたね。ぜひ、作った貯金箱でお金を貯める楽しみも体験してみてください。
貯金箱を使ってお金を貯めるコツ
余談ですが、貯金箱を手作りしたら、次は実際にお金を貯めていくことが覚えて欲しいというのが親心というもの。とはいえ大抵はスッカラカンの貯金箱がオモチャ箱に放り込まれる未来しか無いわけなんですが……
でも、貯金のコツを掴むことで効果的・継続的に貯められるようになるかもしれません。
1. 目標を設定しよう
これが結構大事で、ゴールの見えないものを続けるって大変なんですよね。
ですので見えやすいゴール地点、例えば500円とか1000円とか。日々のお小遣いから逆算して1週間、1ヶ月くらいで無理なく貯金できる金額を設定します。
そして目標達成後のご褒美も大事。何か買ってあげるというものでなくとも、「晩御飯のメニューをリクエストできる」とか「切り分けたケーキが大きくなる」とかでも良いんです。
具体的な目標と報酬があるとモチベーションが上がります。
2. 定期的に貯金する習慣をつけよう
で、上と関連するんですが貯金はコツコツと続けることが重要です。いきなりドカンと財布の中のお金全部を放り込むというような方法は長続きしません。
できれば毎週決まった日に一定額を貯金箱に入れるような習慣があるといいかも。ゲームのログインボーナス的な感じで続けることで結果が見えると尚良しでしょうか。
例えば、毎日お小遣いの一部を入れる、週末に余った小銭を入れるなど、自分に合った方法を見つけてみてください。それが1日10円でも、1年間続けると3650円になります。少額でもコツコツと貯めることが、成功の秘訣です。
3. 貯金を見える化しよう
どれくらい貯まったかというのが見えるとと、いわゆる成功体験の記憶となりますので継続しやすくなります。貯金箱を定期的に開けて勘定するというのは大変ですので、いっそキッチンスケールなんかで重量を測っちゃいましょう。
グラム数が増えるというのは中身が貯まってきた証拠です。進み具合が実感でき、モチベーションが保てます。
こらそこ、オモチャのメダルとか入れない。
4. 報酬を設定しよう
貯金とは逆行するんですが、「一定額に達したら自分へのご褒美」を用意するのも良い方法です。
1000円貯まったら好きなアイスクリームを食べるとか、3000円貯まったら欲しかったコミックを買うとか。など、小さな報酬を設定することで、楽しみながら貯金を続けることができます。
次のDIYへのステップアップ
完成した作品って自己満足ではあるんですが、本当に良いんですよね。自分の手で作り上げたオリジナルですから達成感と喜びを感じさせてくれるはず。
もっと言えば貯金箱といってもいわゆる「ジオラマ」の一種ですから。ビネットモデルやミニジオラマとも呼ばれるもので、さまざまな要素を台座に配置することで、自分が思い描く世界観を実現できるんです。面白いですよね。
ジオラマの魅力は、その小さな世界に物語を込められるところにあります。今回の貯金箱作りで学んだ技術やアイデアを活かして、次はもっと大きなジオラマに挑戦してみるのも素敵です。例えば、季節ごとの風景や、自分の好きな物語の一場面を再現してみるのはいかがでしょうか。細部にこだわって作り込むことで、よりリアルな世界を作り上げることができます。
そして図画工作、あるいは鉄道模型というカテゴリに手を広げていってもいいでしょう。そして「ものづくり」って面白いなって思ってもらえれば……なんて思ったりしています。
(スマホやyoutube見るだけじゃなくって、手を動かして何か作ろう!)
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