鉄道には様々な広告がありますが、その中でも特に赤い車体！「コカ・コーラ」の広告は目立っています。なんといってもあのコーポレートカラー。赤一色、もしくは大きなコーラのボトルやロゴが描かれているんですから。というわけでそのコカ・コーラの鉄道をピックアップしてみました。
コカ・コーラの広告と交通機関
コカ・コーラは鉄道の車両や駅に自社のロゴやキャッチフレーズを掲示して、消費者に自分たちの商品をアピールしています。しかし、コカ・コーラの広告は単なるPRではありません。実は、コカ・コーラは地方交通機関にとっては非常に大きなサポートとなっているのです。そう、宣伝費として。
そもそも鉄道ラッピングは特に地方鉄道にとって大きな収益源となります。一般には指定した期間の契約になりますので安定した利益となるんですよね。
コカ・コーラは恐らくですが、それなりの広告宣伝コストを費やしているはず……と同時に、その分は地方交通機関は収入となるわけです。それはもちろん会社の利益となるわけですので、サービス向上や環境整備につながります。
観光資源としても
あとはやはり話題性ですよね。あの真っ赤な電車が走るとなれば見に行く、撮りに行く、乗りに行く人はいるでしょうし。SNSで見た人も「おお、なんかすごい電車走ってる」と興味を湧くかもしれません。鉄道ファンでなければなかなか知らないローカル線の知名度の向上にもつながっているとは思うのですが、どうでしょう？
そんなコカ・コーラのラッピング鉄道
以下はコカ・コーラのラッピング車のリストです。順不同。
愛知高速交通 リニモ 100形 「コカコーラ」
日本初の常電導吸引型 (HSST) によるリニアモーターカーです。愛知万博へのアクセス用として開業しました。
伊豆箱根鉄道 3000系 「コカ・コーラ」
17m級車の更新と近代化のため製造された車両です。2次車はステンレスの無塗装車体となった他、窓配置や前面デザインが変更されています。コカ・コーラの広告電車です。
JR東日本 115系 「コカ・コーラ」
1963～1983年にかけて導入された直流近郊形電車です。113系と設計はほぼ共通であるものの、寒冷地区や急勾配路線での運用のために様々な工夫が取り入れられています。1987年ごろにはコカコーラの赤色に塗装された全面ラッピング電車が信越本線を走行していました。
しなの鉄道 115系 「コカ・コーラ」
1996年の開業の際にJR東日本から譲り受けた近郊型電車です。2018年にはかつて信越本線を走っていたコカコーラの復刻ラッピング車が登場しました。
札幌市交通局 240形 「コカ・コーラ」
1960年に導入された路面電車です。150形の廃車部品を流用して製造されています。コカコーラの全面ラッピング車です。
広島電鉄 1150形 「コカコーラ」
神戸市交通局が1954年から1960年にかけて製造された路面電車車両です。1971年の神戸市電廃止に伴い広島電鉄へ譲渡されました。日本コカ・コーラのラッピング車です。
近江鉄道 800系 「コカ・コーラ」
1991～1997年にかけて導入された近江鉄道の電車です。西武鉄道401系を譲り受けたもので、ワンマン運転対応工事などが行なわれています。2012年に登場したコカ・コーラのラッピング車です。
とさでん交通（土佐電鉄） 600形 「コカ・コーラ」2020
600系は1957年から1964年にかけて自社工場とナニワ工機で製造された路面電車です。2020年にはコカ・コーラの全面ラッピング車が登場しました。
函館市交通局 2000形 「コカ・コーラ」
1993年に登場した函館市電の路面電車です。2018年頃にはコカ・コーラのラッピング電車となりました。
万葉線 デ7070形 「コカ・コーラ」
1967年に製造された路面電車車両です。デ7000形の窓や座席配置を変更し、定員数を増加させています。
名古屋市営地下鉄 5050系「コカコーラ広告」
名古屋市営地下鉄東山線用の地下鉄車両です。300系の置き換えのため、1992年に投入されました。
福井鉄道 770形 「コカ・コーラ」
2006年に導入された路面電車です。元名鉄の770形を譲り受け、パンタグラフの換装などが行われました。コカ・コーラの全面ラッピング車も登場しました。
乗って応援、飲んで応援
コカ・コーラの広告は鉄道にとってだけでなく、私たちにとってもメリットが多いことがわかります。コカ・コーラは自分たちの商品を売るだけでなく、社会貢献も積極的に行っている企業です。次回、鉄道に乗るときは、コカ・コーラの広告に注目してみてください。きっと新しい発見があるはずです。きっと。
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