いきなりですが、ペーパークラフトの特徴ってなんだかわかりますか?
1、簡単に作れる
そう、印刷して切り取って組み立てるだけ。手順はすごく簡単。
気合入れて作るような精密なものは除くけどね。
プリンターさえあればすぐ始められるから、「よし!やってみるか!」と腰を上げるハードルはかなり低いかも。
2、安価に作れる
そうそう、ペーパークラフトってどちらかと言えばお金が掛かりにくい趣味だったりする。
普通に使う用紙だと1枚10~30円くらい。
印刷費を入れても1枚数十円くらい。コンビニプリントもあるよね。セブンイレブンでA4カラーが50円。
何十枚と使うような大型モデルは別だけども、大抵のペーパークラフトはそのコンビニのお弁当より安く作れちゃう。
3、加工が簡単
本題。ペーパークラフトって紙に印刷するので加工が簡単。
例えば前に記事にした「雪化粧の車両を作る」というような。
パソコンやスマホとアプリがあれば雪や汚れを描き足したり、色の調整だってできちゃう。
ただ加工したものは個人で楽しむだけね。展開図そのもののネット公開はNGです。
で、この加工というのは本当に幅が広くって、実はこんなことが出来ちゃう。
スケール違いの103系
103系スカイブルー。サイズがいっぱい。
そう、印刷するときの印刷倍率でいろいろ作れちゃう。
例えばこれはエプソンプリンターの印刷設定。キャノンとかブラザーでも、もっと言えばコピー機にもこういう倍率設定がある。
もちろんこの印刷設定ではなくって、画像データ側を調整して拡大縮小するのもアリだけども。というかそっちの方が融通が利くかも。
でもこうやって印刷の設定一つでいろんな大きさにできるというのはペーパークラフトのとっても面白いところ。
ここに並べた全部で6種類(6サイズ)の電車。
こうやっていろいろ作った意味とは……
そう、全てはこの動画のため。
ペーパークラフトで鉄道模型のサイズ比べをやってみた
前の「Nゲージで走らせる」とかコメント欄で頂いた「縮小して作ってます」に関連するわけだけれども、ペーパークラフトのメリットの一つを最大限に生かしてやってみたわけです。
作ったのは以下の6種類。
- HOゲージ(1/84)
- Nゲージ(1/150)
- 当サイトのペパクラ(1/120)
- Zゲージ(1/220)
- Tゲージ(1/450)
- 艦船スケールモデル(1/700)
日本でメジャーなのはHO、N、Zかな。廃止されたけどZZゲージ(1/300)なんかもあったし、マニアックなところでTゲージもあったり。
もちろんHO以上もいっぱい。Oゲージ(1/45)とか、もっと上を見れば1番ゲージ(1/32)とか。この辺はもう趣味でちょこっとやってみるというレベルのシロモノではなくなってくるけども。
ペーパークラフトとしてはもちろん印刷すれば作れるのだけれども、A4プリンターしかないので今回は省略。
並べるとわかるスケールとゲージの違い
こうして並べるとHOの巨大さと圧倒感、NゲージとZゲージのちょうどいいサイズ感、
Tゲージの小ささ+それが動くという驚き、1/700の艦船がいかに大きいか……。
台車一体型のペパクラなので「軌間」については再現してないけれども、雰囲気としてはわかってもらえるはず。
ペーパークラフトで作り分けるという意味
動画内でも喋っておりますが、大きさが異なると表情が本当に変わります。
中身は全く同じ展開図なんだけれどもね。
鉄道模型というと予算的に複数のスケール、ゲージを保有するのは難しいところ。
特にHOゲージは安価なモデルが出てきているとは言え、やっぱり二桁万円クラスのものがゴロゴロしているわけで。
だからこうやってペーパークラフトで試しに作ってもらって、所持していない模型の大きさの感覚を手にして体感してもらえるってのは実は凄く面白いことなのかも。
それが新しい世界(スケール)への扉になるかもしれないし。
鉄道模型初心者さんにも
そうそう、鉄道模型持ってない人にも是非作り分けて欲しい。特にNゲージ。
きっと「Nゲージってこんな小さいの?」と思うはず。
そしてそんな小さいNゲージに神がかり的な工作をするモデラーさんとか、ジオラマ職人さんがたくさんいるのが鉄道模型という世界なのです。
と同時に小さいからこそテーブル上で箱庭が作れるというわけなんですね。
もしよかったらペーパークラフトの「手のひらの立体図鑑」として。一度作ってみてはいかがでしょうか。
案外と楽しいものですよ。
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