鉄道総研、建築限界支障判定装置を開発

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鉄道総研、建築限界支障判定装置を開発

公益財団法人鉄道総合技術研究所(以下、鉄道総研)は、担当者による手計測または専用の特殊車両を用いた測定によること無く、線路近傍設備が車両の走行に影響するか(建築限界支障判定)を簡易かつ連続的に調べることができる、建築限界支障判定装置(図1)を開発しましたのでお知らせします。

鉄道総研 ニュースニュースより
https://www.rtri.or.jp/press/sdd6bj0000009oja-att/20211004_009.pdf

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現在の鉄道は、様々な設備が連動して速度や時間の精密さ、安全性を確保しています。それらを支えるのが非常に多くの電源機器や安全装置、監視カメラに信号というわけなんですが……。

これらの設備は線路の付近に、もちろんながら絶対に鉄道車両と接触しないように取り付ける必要があります。仮に接触することがあれば大事故に繋がってしまいます。

とはいえ、目一杯離して設置すればいいのかというとそういうわけでもなく(設備の性質や敷地境界という制限もありますし)、どうしても通過車両とギリギリの場所に置かなければならないものも多々あります。また地震や防風、あと経年変化で位置がずれることもありまして。
従来はそれらを作業員が手計測で管理していく必要がありました。

写真:鉄道総研

今回の開発された装置ではレーザーセンサーを使うことで連続的な測定が可能となっています。
また3次元データは軌道状態の確認にも使えることから、「建築限界測定」に留まらず総合的な位置・形状測定も出来るようになっていくのかもしれませんね。

ちなみに使用されたのはマヤ34形建築限界測定車。国鉄時代からの生き残りなんですが、今回の最新装置の搭載でまだまだ引退は遠くなりそうです。


参考リンク

ペーパークラフトリンク

鉄道総研 マヤ34形 建築限界支障判定車
とは鉄道総研 マヤ34形 建築限界支障判定車国鉄が1959~1981年にかけて製造した軌道検測用の事業用車です。鉄道総研が開発した「建築限界支障判定装置」を搭載した車両がJR九州で運用されています。周辺設備の三次元的なマッピングが可能で他検

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