JR西日本、山陽本線(山口エリア)に45年ぶりの新型車両「Kizashi」を導入へ

 JR西日本は10月30日、山陽本線の山口エリアに45年ぶりとなる新型車両を導入するとの発表がありました。

45年前、といえば「115系」。
115系は1963年から国鉄で製造され、1970年代から山陽本線の近郊・中距離列車として広く運用されてきました。山口エリアでも1970年代後半から1980年代にかけて、115系が主力の通勤・近郊形電車として活躍しました。​

今でも活躍していますが、老朽化だけでなく乗客サービスという点でもそろそろ更新時期であるのは確か。さすがに即時の全部置き換えというわけではなさそうですが……

 

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新型車両は227系

 導入されるのは、現在岡山エリアなどで運行中の「227系」直流電車をベースとした新型車両です。番台は不明ですが、Uraraと同じように新しいグループになるのかなーとは思います。

デザインコンセプトは「維新の陽光」。夜の黒と夜明けの金色をイメージしたラインが特徴的です。個人的には武士の持つ「刀」っぽい雰囲気も感じられますが、このあたりも含めてのデザイナーの手腕なのかもしれませんね。一言で言えば「すごい」。

ちなみにデザイン監修は株式会社GKデザイン総研広島。

 

愛称は「Kizashi(きざし)」

車両の愛称は「Kizashi(きざし)」。古語で「山口」は「物事の始まり」や「前兆」を意味しており、新たな変化の兆し、人々の暮らしや旅に良い出来事をもたらすよう願いが込められています。

 

UraraやRedWingとはまた異なる雰囲気の愛称になっており、227系ファミリーがどんどんと拡充していっていますよね。

 

 

 

車両の特徴と設備

デザインだけでなく安全性や車内設備も大きく進化しています。

安全性の向上
衝撃吸収構造、先頭車間転落防止ホロ、戸挟み検知装置、EB-N装置(運転士異常時列車停止装置)などを新たに導入。車両異常挙動検知システムや防犯カメラも搭載し、山口エリアでの運行では初となる装備も多数。

快適性の充実
バリアフリートイレや車椅子・ベビーカー対応スペース、LED照明、自動温度調節による空調、自動換気機能を備え、すべての利用者が安心して利用できる車内環境を整える。

利便性の向上
乗降口付近のスペースを拡大し、車内ドア上部には日本語と英語による案内表示を設置。利用者の移動をさらにスムーズにする。

 

 

導入両数と置き換え

2両3編成と3両6編成の計24両が導入予定です。2026年といえばもうまもなく。

国鉄電車の行く末も気になるところですが、やはり新型車両の導入も見逃せませんよね。

 

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