弘南鉄道大鰐線の存廃問題、自治体が「存続」に向け支援へ……※人材不足によりバス転換は難しい

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弘南鉄道とは

弘南鉄道は青森県弘前市を中心に2つの鉄道路線を運営する私鉄会社です。

日本最北の私営電気鉄道会社で、「りんご畑鉄道」の愛称で親しまれています。東急の中古車が走るということで電車ファンとしても注目される路線です。

弘南線:弘前駅から黒石駅まで(16.8km)

1926年に設立され、1927年に弘南線の一部区間で営業を開始しました。

大鰐線:大鰐駅から中央弘前駅まで(13.9km)

1970年に弘前電気鉄道から譲渡を受けて運営を開始しました。

ただ近年は経営状況が厳しく、2023年度は過去最大の2億3310万円の経常損失を記録しました(大鰐線は1億3068万円の赤字)。沿線の過疎化などもあり、利用者数の減少が続いていることが存続問題として課題となっています。

もちろん取り組みとして沿線自治体からの協力や支援、観光列車の運行やイベントの開催なども積極的に行っています。ただやはり巨額の赤字……というよりも大逆転するような人口の変化が見込めない以上、鉄路を存続させるにしても、いっそバス転換するにしてもどちらも難しいというのが実情のようで。

 

路線存続か、バス転換か

巨額の赤字とはいえ住民にとっては貴重な交通手段であることは変わりなく、何らかの代替となる交通手段に転換しなければなりません。
一般的にはバス路線へ変わることが多いのですが……大鰐線についてはバス運転手の確保が困難とのことからバス転換を諦め、存続の意向であることが報道されました。

具体的には、沿線自治体の弘前市長と大鰐町長が存続に前向きな姿勢を示しており、バスやタクシーの運転手不足がバス転換を難しくしていることが背景にあります。

 

参考資料

 

もちろん存続決定!というおめでたいニュースでも何でもなく、言い方を変えれば「止むなく存続」というだけで今後も存廃問題は常に俎上にのってくるのは間違いありません。

個人的には地方路線こそ国の基盤としてある程度の支援を継続するべきなんじゃないかなーなんて思うのですが、なかなかそこに踏み切らないのは旧国鉄の巨額債務のトラウマがあるんでしょうか。
(そういえば世界各国の”国鉄”も2000年代くらいからどんどん民営化の方向になりましたよね)

 

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