【鉄道ニュース】2023年のブルーリボン賞・ローレル賞のノミネート形式

2023年のブルーリボン賞・ローレル賞

鉄道のブルーリボン賞とローレル賞は、どちらも鉄道技術の発展や改善に貢献した鉄道会社や団体に対して贈られる賞ですが、その背景や対象に違いがあります。

ブルーリボン賞とは

ブルーリボン賞は、鉄道における最高速度や最長距離などの記録を打ち立てた列車に対して贈られる賞です。
その起源は1830年代のイギリス。当時、最も速かった列車に青いリボンをかけたことに由来するそうで、現在では各国で優秀な車両に対して贈られます。

日本のブルーリボン賞は「前年に営業運転を開始した鉄道車両」であり、「鉄道友の会会員の投票により選定」される賞です。わずか1枠だけという狭き門となっています。

ローレル賞とは

一方、ローレル賞は鉄道技術の発展に貢献したことを称える賞でこちらも同じく鉄道大国イギリスの蒸気機関の技術者であるトーマス・ローレルに由来しています。

日本ではローレル賞は選考委員による技術的な評価を重視した車両に送られる賞となっています。
なお、こちらは複数受賞することもあります。

 

2023年5月25日決定しました!

2023年5月25日、鉄道友の会は「ブルーリボン賞」と「ローレル賞」の受賞車両を発表しました。
ブルーリボン賞はJR東海の「HC85系」気動車。
ローレル賞は京都市交通局(京都市地下鉄)の「20系」地下鉄電車となりました。
HC85系はキハ85系の更新のために登場した後継車両で、環境性能の向上のためにバッテリーと発電機を搭載したハイブリッド駆動システムが搭載されています。

 

2023年の候補は??

今年のノミネートされた形式は以下の通り。どれも個性的な車両ばかりですよね。

なお、ペーパークラフトとしては順次公開予定です。お楽しみに!

JR北海道 スハフ14形 「たんちょうカー」

|大きさ|車体長 21.3m 全幅 2.99m 全高 4.09m
|最高速度|km/h |主な路線| |運用期間|2022年1月22日(運行開始)
■2021年にリニューアルされたJR北海道の「SL冬の湿原号」用の客車です。左右非対称の座席配置、かつ眺望のためシートが一段高くなっています。

秋田内陸縦貫鉄道 AN8800形 「秋田マタギ号」

|大きさ|車体長 18.5m 全幅 2.99m 全高 3.84m
|最高速度|95km/h |主な路線|秋田内陸縦貫鉄道秋田内陸線 |運用期間|2022(リニューアル)
■秋田内陸縦貫鉄道が運用している1988年製の気動車です。2018年には「秋田内陸線夢プロジェクト」として観光列車に改造され。さらに2022年には再度のリニューアルが行われました。

東京都交通局(都営地下鉄) 6500系

|大きさ|車体長 19.97m 全幅 2.78m 全高 4.05m
|最高速度|110km/h |主な路線|都営地下鉄三田線,東急新横浜線 |運用期間|2022
■2022年に導入予定の都営地下鉄三田線用の地下鉄車両です。従来車と異なり8両編成となるほか、ユニバーサルデザインの導入により人にやさしい電車になるようデザインされています。




横浜市営地下鉄 4000形

|大きさ|車体長 18.4m 全幅 m 全高 3.57m
|最高速度|80km/h |主な路線|横浜市営地下鉄ブルーライン |運用期間|2022/05/21
■2022年に導入された横浜市営地下鉄ブルーライン用の通勤形電車です。「海辺の先進的な都会感」をデザインコンセプトとしています。

アルピコ交通 20100系

|大きさ|車体長 18m 全幅 2.85m 全高 m
|最高速度|50km/h |主な路線|松本電鉄上高地線 |運用期間|2022/03/25
■アルピコ交通が2022年に運行を開始した通勤形電車です。東武20000系を改造スたもので、2両編成化や前面の非貫通型改造が行われています。

JR東海 315系

|大きさ|車体長 m 全幅 m 全高 m
|最高速度|km/h |主な路線|JR中央本線 |運用期間|2021-
■2021年度に登場の新型電車です。安全面として停電時の走行バッテリーを搭載、また車内防犯カメラも設置されています。中央線、東海道線、関西線に導入予定です。

JR東海 HC85系 ハイブリッド気動車 ★ブルーリボン賞受賞!

|大きさ|車体長 m 全幅 m 全高 m
|最高速度|km/h |主な路線|JR高山本線,JR西日本紀勢線 |運用期間|2022年
■2022年度に導入予定のハイブリッド型気動車です。発電用エンジンと蓄電池を組み合わせた構造であり、時速120km/hでの運転が可能となっています。

京都市営地下鉄 20系 ★ローレル賞受賞!

|大きさ|車体長 20m 全幅 m 全高 m
|最高速度|105km/h |主な路線|烏丸線,近鉄京都線,近鉄奈良線 |運用期間|2021-
■2021年に導入された烏丸線用の地下鉄車両です。近畿車輛製の全長20m級のアルミニウム合金車体となっています。シングルアーム式パンタグラフが採用されています。

近畿日本鉄道 19200系 「あおによし」

|大きさ|車体長 4.15m 全幅 m 全高 m
|最高速度|120km/h |主な路線| |運用期間|2022/04/29
■2022年4月に運行を開始した観光特急「あをによし」用の車両です。車体色は奈良をイメージした平安紫(紫檀メタリック)と金の差し色。また正倉院の螺鈿紫檀五絃琵琶をイメージしたラッピングとなっています。走行機器はほぼそのまま流用されています。

 

JR四国 キハ185系 「伊予灘ものがたり」

|大きさ|車体長 21.3m 全幅 2.9m 全高 3.8m
|最高速度|110km/h |主な路線|JR四国予讃線,JR四国土讃線 |運用期間|2022/04/02
■2022年に登場したJR四国の「ものがたり」列車です。2代目となる「伊予灘ものがたり」はキハ185系がベースとなっています。3両編成。

JR九州 N700S系 新幹線 「かもめ」

|大きさ|車体長 27.3m 全幅 3.36m 全高 3.6m
|最高速度|300km/h |主な路線|西九州新幹線 |運用期間|2022-
■2022年、九州新幹線で運行が予定される「かもめ」用の新型車両です。デザインは水戸岡鋭治氏。「かもめ」は門司港~長崎駅間を結ぶ列車名として使用されていますが、こちらは「リレーかもめ」として存続する予定です。

JR九州 キハ40系 「ふたつ星4047」

|大きさ|車体長 21.3m 全幅 2.93m 全高 3.65m
|最高速度|120km/h |主な路線|JR九州指宿枕崎線, |運用期間|2022/09/23
■JR九州が2022年より運行を開始した観光列車です。佐賀県、長崎県の観光名所を「ふたつの星」に見立たコンセプトとなっています。デザインは水戸岡鋭治氏。

長崎電気軌道 6000形

|大きさ|車体長 12.2m 全幅 2.3m 全高 3.74m
|最高速度|km/h |主な路線|長崎電気軌道本線,長崎電気軌道支線 |運用期間|2022-
■バリアフリー対応の推進のため、2022年3月から運行される長崎電気軌道の低床型路面電車です。

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