【書評】「情報サイトでオーソリティーを目指そう!」を読んでみた

「情報サイトでオーソリティーを目指そう!: 10年先も生き残る安定志向のサイト構築論 Kindle版」
を読んでみた

少し前にセール?となっていたので購入してみました。
セールじゃなくても390円ですので買いやすいお値段かも。

そうそう、私は5回以上読み返しています。そのうえでのレビューです。
スマホと電子書籍の組み合わせって本当に便利。kindle端末も欲しくなりますね。

 

内容について

全71頁。空白や扉などを除外すると実質65頁くらい。また実例サイトの紹介もあるので、実質的な文章量としては50頁くらいでしょうか。
すぐに読み終えることが出来ます。

気になる内容は?といえばですが。
良く言えば普遍的でブロガーの心得的なもの。サイト運営はこうするのが良いよーというような。
悪く言えば抽象的。こういう風にしていくべき!という具体的な内容ではありません。
どちらかといえば著者のブログ論的なもの、こういうサイト作りが良いんじゃないかという提案のような印象を受けました。

ですので読み終わって「すぐに出来そう!やろう!」とエディタを開くような即戦力テクニックについては一切記述はありませんし、
これからブログを始めようというような作業手順的なものも一切なし。

例えば「ブログを立ち上げる手順」とか、「導入文はこう書け!」「h2タグはこう使う」みたいなものを期待して読むと肩透かしを食らいます。

 

一方で「次はこうやっていこうかな?」というような方向性はぼんやりと感じることはできます。この辺りは初心者というよりも、ある程度ブログをやってきた人なら分かりやすいはずです。

 

 

おススメできる人は?

誰にオススメできるか?といえばちょっと難しいところで。
少なくとも万人受けでは無いです。

ある程度のWeb製作の知識や経験がないとイメージしにくい内容です。ピンとこないだろうというか。
またミニサイトに言及されていますが、2023年の段階ではなかなか評価されにくい(PVを集めにくい)のが実情です。この本が出た当時とはネット事情が変化していることは注意しておく必要があります。

 

逆に経験が長いと分かっていることばかりでこれまた刺さりづらいというね。例えば範囲の限定やランチェスター戦略といったことは、恐らくブロガーやホームページ制作(趣味を含め)をやってきた人にとっては知っている、もしくは数ある経験の蓄積の中で、体感的にすでに理解しているはずです。

となると。
消去法的に言えば「ブログを始めて数か月、このまま長く親しんでもらえるようなサイトにしたいなァ……」とか「そこそこ長期にやってきたど……このままの運営でいいのかなァ……」というような人が対象となりそうな。
なんとも範囲が狭そうですが、そこは巷で良くある「ブログで儲ける系」や「ブログはじめる」的な書籍とはカテゴリーが違いますから。

 

ニッチな分野を

特に昨今(2023年)ではAIツールの進化によって「ブログ」という概念が大きく変わりつつあります。創出される文章(そしてWEBサイト)の総量は比較にならないほど膨大になっているわけですからね。
ちょっと面白いネタで、丁寧で面白い文章を書けば。
トレンドでバズってるネタを追いかけて大量に記事を書けば。
……という時代はもはや終わったと言っても過言ではありません。
少なくともメジャーな分野においては、新規参戦の個人サイトはもう太刀打ちできないようになっているとは思います。

となると本著にあるように、ニッチでマイナーな分野で、手の届く範囲で、使ってもらえるサイトに回帰していくのはある意味で正解の一つかもしれませんね。もしかしてその戦略を体現しているにはこの本そのものなのかも?という伏線に思えたりして。

 

得られたものはあったか

ペパるネットとしては知っていたというか、経験的に行っているような内容ばかりだったので「新しい知見を得た」という驚きは無かったです。
でも方針の再確認を出来たという点では読んで良かったと言えるんじゃないかな?と。5回くらい読み返しましたしね。

個人的にはこの本の内容が合っているかどうかはわかりませんが、少なくとも趣味含めてブログ14年、Webサイト20年以上やってきた私としては「間違ったことは書いてないんじゃないかな?」とは思いました。

長期に活かされるホームページ運営(本ではストック型と呼称)を作りたいのであれば。
一度、目を通しておくのもいいかもしれませんね。

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