JR貨物、輪軸組立作業の不正行為にともない貨車500両以上を再検査へ[2024年9月10日発表]

輪軸組立作業における不正行為の発生について
当社の３箇所の車両所において、輪軸組立作業時に不正行為を行っていたことが判明いた
しました。
お客様をはじめとする関係の皆様の信頼を損ねることとなり、多大なるご迷惑・ご心配を
おかけしておりますこと深くお詫びいたします。
記
１．経 緯
2024 年 7 月 24 日（水）に発生した山陽線新山口駅構内での貨物列車脱線事故を受けて、
9 月 6 日（金）に関西支社広島車両所内において輪軸*組立作業の確認を行っていたとこ
ろ、社員からの申告により、車輪及び大歯車の圧入作業**において、圧入力が基準値を超
過していた場合、検査結果データを基準値内のデータに差し替えて、検査を終了させてい
たことが判明しました。他の車両所についても社内調査を行ったところ、圧入力が基準値
を超過した状態で、検査を終了させていたことが判明しました。

プレスリリース・公式のお知らせはこちら

---

今回の処置で500両以上の貨車が検査待ちということになります。つまり一時的とはいえ運用離脱という状態に。
2024年時点での貨車の保有数が約8800両。

そのうちの500両と考えれば影響はかなり大きい物となりそう。

プレスリリースでも記載されていますが、山陽線新山口駅でEF210形機関車が脱線した事故にも関連する車軸が使用されています。
こちらの原因についてはまだ運輸安全委員会が調査中で原因とは断定されていませんが……
その可能性も含めて今後、続報待ちですね。