【レビュー】子供の見守りのため……Apple Airtagを買ってみた

スポンサーリンク

AirTagを買ったよ

いわゆる「忘れ物見つける機械」。雑ですね、はい。
詳しいシステムは公式に任せるとして、iPhoneなどの通信を活用して、そのコイン状のタグがどこにあるか(どこにいるか)を探すことが出来るアイテムなんです。

※2024年10月:子サイトの記事を引っ越しました

 

私はイザというときの、子供の位置情報把握のために4個入りを買いました。

セール時期では4個入りで13,000円。1個入りが3,800円くらい。
サイフやカバンなどへの取り付けができるということも考えるのであれば、4個入の方をおすすめします。

 

 

子供の見守りに使えるのか

悲しいことに昨今、子供に関する事件事故のニュースが多いです。昨年には子供が行方不明になったというニュースが続いたのは記憶に新しいでしょう。

私も子供5人いる身としては当然ながら他人事ではありません。同じように子供が行方不明となってしまう事件事故に巻き込まれないとも限りません。
結果論となってしまうかもしれませんが、そうなったときには「GPSトラッカーを持っていたら……」と激しく後悔してしまうとは思います。

また昨日に炎上系配信者が小学生と思わしき女児に卑猥な言葉を迫る(絡む)動画を上げていたのを見まして。彼は目立つため、投げ銭獲得のために行ったようですが、より過激な方法…例えば連れ去りに発展した危険性も考えると尚更怖くなってしまいます。
(ちなみに県警から不審者事案として注意喚起された模様。むしろコイツにGPS付けて欲しい)

 

注意!iPhoneなどのApple製品がないと使えません

このAirtag、最初の設定にiOSの端末、つまりiPhoneかiPadが必要です。というかiOSの標準アプリで探すためにiPhoneなどは必須です。
ただ嬉しいことに最新でなくてもかなり古い製品でもOK。iOS14.5以上……ってことでかなり古いiPhoneでも使えます。

出来るだけ安く使うなら、フリマアプリなどで数千円くらいで投げ売りされているiPhone7があれば大丈夫。またiPadでも同様に使えます。
使用に関してもwifi環境があれば回線契約は不要。Androidスマホのテザリングでも可能(アップデートでギガを大幅に使うかも知れませんが)

我が家は2017年製のボロボロのiPad Pro持ってますのでそれで設定と使用を開始しました。

なお、AppleIDに紐付けされるのと、位置情報が筒抜けとなるので友人知人のiPhone借りるとかはオススメ出来ません。家族ならともかく。

 

 

少なくとも今はAndroidでは使えない

たまーにAndroidスマホで使えるみたいなややこしい書き方をしているサイトがありますが、基本的には使えません。iPhoneかiPad限定。

ブラウザでiCloudのページから探せばいいじゃん!って思いがちですが、ここで探せるのは端末のみでAirtagを見つけることが出来ないんですよね。そもそもそのサービスは提供されていません。

ちなみにAirtagを見つけるアプリとして「トラッカー検出」がGoogleストアで提供されていますけれども、こちらはストーカーなどの防止のために「不審な追跡がないか調べるためのもの」です。
探しものを見つけるとか、私が想定しているような子供の位置情報を追跡するというものではないのでご注意を。

 

 

なお、技術的にはiCloud経由で探すことは容易なんだと思います。それこそWindowsPCなどでも見れたらすごく便利なんですけれども。
ただやはり犯罪やプライバシー性などの問題もあってそこは敢えて実装していないのでしょうね。

 

 

 

買い物やレジャーの迷子予防に使える?

iPhoneを持っている場合は使える

迷子防止には使えるというか、もともとが紛失防止のためのツールですので離れるとアラームを鳴らす、通知するというのはまさにお家芸。
新しいiPhoneでは詳細な位置も確認することができると考えると尚更に安心です。

もちろん100%安全ではないので手と目を離さないといったような基本的な見守りは必須。

あと、アラーム音がそこまで大きくはないので人混みや大きな音が鳴っているようなイベント、テーマパークでは子供の場所がわからない可能性も。
位置情報もリアルタイム更新ではないので迷子になったらすぐに追いかけていって保護できるか……というのも微妙。

ただし事件事故含めて本当にどこにいったか分からないという事態になった場合には、発見のための大きな手助けになるのは間違い有りません。ってことで持たせておいたほうが安心です。

 

iPadしか持っている場合もいい感じ

機能面ではiPhoneもiPadも同じですので迷子予防にももちろん使えますが……
子ども連れて荷物いっぱい、iPad抱えるってのはちょっとしんどい部分も。ただしyoutubeやキッズアプリを満載にしておいて、子供の暇つぶし用にも使うってのもアリなのでiPad miniなどをお持ちならむしろ携帯すべきかも。

ちなみに私、見守り目的でiPhone7か8の中古買おうかなとか考えてます→安かったSE2買いました。
iPadのデカいやつ持って歩くの辛い……

 

 

学校の見守りに使える?

普段の学校の行き帰り。やはり不安なものです。

AirtagってiPhoneなどとすれ違うことで位置情報を収集するわけなんですが、登下校中は絶対に誰かとすれ違いますし、学校内でも先生方や職員さんは間違いなくスマホを持っているはず。
ってことでリアルタイムでの移動は見れませんが、数分以内にいた場所として現在位置が表示されるようになっています。
昼間はもちろん学校内に。

ただこのAirtag、いわゆるストーカーなどの悪用防止のために定期的にアラート音が鳴るように設計されています。「あなた追跡されていますよ」って。
具体的には登録したiOS端末と長時間(8~24時間くらい?)離れた場合に鳴るように出来ていますので、自分が忘れ物防止のために持ち歩いている限りは当然ながら音が鳴るわけではありません。

音は運用次第で気にならない

ってことでAirtag、カバンやランドセルにずっと入れっぱなしにするのではなくって、
例えば朝の登校時や遊びに出かける時に持たせる。そして帰宅したら回収してiPhoneなどの近くに置く
そうすることで紛失タイマーがリセットされて音がなりません。

特に小学校低学年であれば十数時間も家をあけることってまず無いですからね。

また万が一、授業中に鳴ってしまうとやはり迷惑になってしまいます。
ですのでそういった場合に備えて防音ケースを使うという手もあります。
(推奨しませんが無音化改造もできるとのこと)

 

また気になる場合は事前に担任の先生や学校に確認して、使用許可を得ておいてもいいかもしれません。

ってことで多少の工夫やケースの準備が必要ですが、ネット回線契約不要で電池が1年持つというのは非常に魅力的。いわゆるGPS見守り機って月額費用が結構高いんですよね……
工夫して音が漏れないようなケースやカバーを用意できればこの上なく心強い味方となるはずです。

たとえばこちらは

  • 月額748円が必要(2023/3/9時点)
  • 電池は5日間

 

自転車の盗難防止に使える?

中学校、高校であれば自転車通学というお子さんも多いはず。そうなると気になるのが自転車の盗難。例えそれが高級な自転車じゃなかったとしても、盗む犯人にとっては「そこにあったから」という理由で安易に持って行ったりするんですよね。

いわゆる自転車趣味の人々もこの盗難防止、または追跡のためにAitagが使えないか工夫をされています。
設置や使い方はそれらのサイトを見て頂くとして、結論から言えば「安価に使えるGPSトラッカー」となるようです。盗難を予防する機能はないですが、愛車の場所が分かるので安心というような。

 

 

いいところ

バッテリーが1年、そして交換可能

ありがたいことにAirtagはバッテリーが約1年もちます。しかも交換が簡単。蓋を開けるだけ。
Airtagの側面にあるAppleロゴの部分を押し、時計回りに回してAirtagを開けば電池交換ができます。ボタン電池も市販されている規格品なので安価に手に入ります。

一般にこういう製品って存在を忘れてしまうことが良いわけなんですが、忘れてしまうと充電というか電池のこともすっかり記憶から消えてしまうというジレンマがあります。

1年も使える上にバッテリー交換時期が通知されるわけですからこの上なく便利ですよね。

 

しかも使い方はかんたん

Airtagの使い方はかんたんで、iPhone操作ができる人ならほぼ迷わず設定できるはずです。

こういうガジェットってどうも設定に一癖あったり、あるいは使いづらいものが多いわけなんですが……さすがApple製品というところでしょうか。

  1. AirtagをiPhoneなどの近くに置き、接続を行う。
    セットアップの手順が表示されるのでそれに従う。
  2. Airtagを取り付ける。
  3. Airtagを使って物を見つける
    位置情報はスマートフォンの「Find My」アプリで確認します。

これだけ。

あと各タグには好きな名前やアイコン(絵文字)を設定することが出来ます。
(名前は一番下の「カスタム」を選ぶと入力できるようになります)

今回、私は4個入り買いましたが、アプリ側でそれぞれに名前をつけることも出来ます。お子さんの名前というよりニックネームのほうが良いかも知れません。

 

 

悪いところ

時間と位置のズレ

これは仕方ないのですがシステム上、位置情報の表示がずれることがあります。あとリアルタイム更新ではありません。
もともと紛失物予防のためのものですので、自分で動く「人」の追跡は苦手なんですよね。

もちろん今いるエリアは絞られるわけですからイザという時には大いに役立つはずです。

 

取り付けに一工夫

なんといってもコイン状ですのでそのままポケットに入れたとかであれば容易に紛失してしまいそうです。非常に転がりやすいデザインですし。

小袋を自作したり、キーホルダーを用意しましょう。市販もされています。財布用のカード型もあります。防音性が欲しいなら前述のようにガッチリ型のケースを買うという手も。

 

 

周囲にiPnoheなどが無いと情報が取れない

これはもうAirtagの原理が他の人のiOS端末を使って位置情報を取得するというものであるため、周囲にiPhoneなどの端末がないと位置情報が取得できません。
例えば人の通らない広大な原野、誰もいない山の中にある場合には全く意味を成さなくなります。そういった用途の場合は専用のGPSトラッカーが必要になります。

もっとも、日本国内で「iPhoneを持っている人と半径数十mくらい接近せず移動する」なんてのはほぼ考えられないわけですから、そこまで心配しなくても良いかも。
(※iPhoneの所有率は約4割)

 

 

総評:後悔しないために買う

事件事故のことを念頭にしましたが、近いうちに起こる可能性が高い大地震などの災害時にもきっとこのAirtagは役立つはずです。学校や遊びに行っている間に大災害が来た場合。
そして不幸にも行方不明となった場合。今どのあたりにいるのかを指し示す情報として、このAirtagは大きな威力を発揮するかも知れません。

もし不幸な出来事があった時。
「あの時持たせておけばよかった」と後悔してしまうでしょうから……私は4個入り買いました。痛い出費でしたけれども。

総評:★★★★★

 

 

Apple AirTag 4個入り

  • ブランド Apple(アップル)
  • 電池付き
  • 電池の個数 4 CR2032 電池(付属)

少し割高ですが1個だけで良いなら4000~5000円くらいからあります。

 

タイトルとURLをコピーしました