2025年4月1日、新京成電鉄が京成電鉄に吸収合併され、新京成線は「京成松戸線」として新たなスタートを切りました。
この合併に伴い、新京成電鉄の車両は順次京成電鉄のコーポレートカラーである赤と青の帯色に変更されることが決定し、各形式の塗装変更が進行しています。
つまり新京成色と京成色が混在している今こそ撮影のチャンス(?)
新京成80000形とは
新京成電鉄80000形は、2019年に登場した14年ぶりの新型車両でした。
京成グループ標準車両として「受け継ぐ伝統と新たな価値の創造」をコンセプトに、新京成電鉄と京成電鉄が共同開発した車両です。
新京成電鉄時代にはコーポレートカラーである「ジェントルピンク」を基調としたデザインが採用されていました。かなり目立つ色彩で驚いた人も多かったようですが、後期にはもう「新京成と言えばこの色」と馴染んでいたのが面白いものです。
車内は、ピンクと濃いグレーのハイバックシート、強化ガラスを使用した袖仕切りや車両間扉、17インチサイズの大型LCD案内表示器、プラズマクラスターイオン発生装置など、快適性と機能性を両立させた設計となっていました。
合併に伴い京成色へ
2025年6月に入り、80000形80026編成が京成カラーへの塗装変更を行っていることが鉄道ファンのSNS投稿などで明らかになりました。
見た目としては3200形と同じような配色への変更となっています。
他形式の塗装変更状況は?(2025年6月時点)
80000形に先駆けて、8800形8807編成が2025年5月に京成カラーでの営業運転を開始しており、これが元新京成車の京成カラー化第1号となりました。
8800形では、明るいグレー(アクティブシルバー)で車体を塗装し、窓下に赤(フューチャーレッド)と青(ヒューマンブルー)の帯、幕板部に青の帯が配されています。
N800形についても、N818編成を皮切りに京成カラーへの変更が進められており、京成3000形と同様のデザインが採用されています。
ブランド統一されていく
この塗装変更は、単なる色彩の変更にとどまらず、京成グループとしてのブランド統一を図る重要な取り組みです。たぶん。
同じ時期に合併した南海・泉北高速でも塗装変更が行われていますので、やはり新体制へのアピールという点では大きな意味を持つんでしょうね。

ちなみに今後の予定は
既存の新京成車両については順次京成カラーに変更していく方針であるとの鉄道系ニュースもあり、残る80000形全5編成についても、今後順次塗装変更が実施されるものと予想されます。
新京成色と京成色が並ぶのも今だけと考えれば、なんだか貴重な機会と思えてきますよね。
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