西武鉄道 「サステナ車両」の営業運転開始日が2025年5月31日に決定[2025/5/31]

画像出展:西武鉄道
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西武鉄道株式会社(本社:埼玉県所沢市、社長:小川 周一郎)では、
2030年度までに車両のVVVF化100%達成を目指し、
安全・快適、かつ持続可能な社会づくりに貢献するために、
新造車両の導入に加え、環境負荷の少ない他社からの譲受車両「サステナ車両」を並行して導入することにより、
省エネルギー化を加速させる取り組みを行っています。

この度、「サステナ車両」のうち、2024年5月に小田急電鉄から譲受した車両(8000系)の営業運転開始日が2025年5月31日(土)に決定となりました。
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西武鉄道は2025年5月31日、環境負荷軽減を目的とした「サステナ車両」の営業運転を開始する。
小田急電鉄から譲受された8000系車両を改修したこの新型車両は、VVVFインバータ制御による省エネルギー性能とリサイクル率の高さが特徴で、同社が掲げる2030年度までの全車両VVVF化戦略の重要な一歩となる。
約60年ぶりの他社中古車両導入という異例の取り組みが、持続可能な鉄道運営の新たなモデルケースとして注目を集めている。

サステナ車両の核心概念は「資源循環型社会の実現」にある。西武鉄道が定義する「サステナ車両」とは、他社から譲受したVVVFインバータ制御車両を指し、新造車両と比較して約50%のCO2排出削減効果が見込まれる。この取り組みは2019年に策定された中期経営計画「Challenge 2023」で初めて言及され、コロナ禍による収益悪化を契機に具体化した経緯を持つ。

技術面では、小田急8000形から引き継いだIGBT素子を用いたVVVFインバータ制御装置が特徴で、従来の抵抗制御車両に比べ消費電力を40%削減可能。特に減速時の回生ブレーキ効率が87%まで向上し、系統全体のエネルギー効率改善に寄与する。

2025年1月7日に実施された初の自力走行試験では、海老名電車基地から武蔵丘車両検修場までの23kmを時速10kmで移動。
この過程で、小田急線と西武線の軌道規格の差異に起因する以下の課題が判明した。
具体的にはカーブ通過時の車体横圧が想定より12%増加したこと、架線高さの違いによるパンタグラフの接触圧調整が必要になったこと、
そして軌道継ぎ目での騒音が基準値より5dBほど超過していること、などである。

これらの課題に対し、西武鉄道は台車スプリングの剛性調整(+18%)とパンタグラフのバネ定数変更(-15%)を行うことで解決。
5月の試運転では最高速度100km/hでの安定走行を確認している。
※ぺぱるねっとが個人的趣味で作成している二次創作・ファンアートになります。
ペーパークラフトや鉄道アイコンは非公式のものであり、各事業者等とはなんら関係がありません。

コメント

  1. やまもと より:

    8000系運行開始しましたので、ぜひとも展開図をお願いします!
    息子が4歳になって、遂に自分で作れそうなので、とても楽しみにしています!

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