ペーパークラフトは増えるよどこまでも
実は先日、「ペーパークラフトの収納方法をどうすれば良い?」というお問い合わせをいただきまして。
確かにお手軽に作れるのがペーパークラフトです。でもそのおかげでどんどん増殖しちゃいます。
だってほら、世の中には魅力的な電車がいっぱいなわけです。それがこうやって立体化出来るとなればコレクションしたくなるもの。
ちなみに作者のワタシの場合ですが、試作含めると膨大な数を作っています。
こんな感じに形状確認のために作ることも多いですし……
こんな感じにたくさん作って、ごっちゃりと箱に入れたりもしています。こんな感じの箱でもう部屋が埋まってます。
そう、最初は整理用の箱に入れて収納してたりしたんですが……
場所がない!箱も高い!
前は↓のような感じのシューズボックスを使ったこともあるんですが、
どんどん増えていくのと、数を揃えると結構なお値段となるんですよね……
ってことで近年は収納ボックスをどんどん減らし、ある程度で廃車解体、古紙回収でリサイクルしています。そもそも1日10両近く作ることもありますので、全部置いてはおけないのです。
でも、おそらく紙工作にハマったお子さんをお持ちのご家庭であれば、ワタシと同じようなお悩み……多いんではないでしょうか。
どんどん作ってどんどん増えていく紙の電車。というかもう、山。
しかもセロテープで連結させちゃって分解できない、収納できない!とか。
かといって一生懸命作っている姿を見てるので、ごっそり捨てるにはちょっと可哀想、みたいな。
増えたらサクッと廃車解体を!……とはいきませんよね。なかなか難しい。
本当、捨てづらい
いや本当、そうなんです。頑張って作り上げたペーパークラフト作品。
ある意味で宝物といえますよね。お子さんが作ったものなら尚更。思い出の品とも言えるかもしれない。
ただ「紙」なんです。繊細というか脆いので潰れて・壊れて、気づけばペシャンコに。いやそれがいいところなんですけども。なんといっても保管しにくい。
ですので整理・保管方法に悩む方も多いのではないでしょうか。
ってことでいよいよ本題なんですけども、ペパるネット的にオススメ?の「ペーパークラフト作品の収納整理」について記事を書いてみたいと思います。
安全に保管・整理するための具体的な方法です。
大切な作品をいつまでも美しい状態で保ち、再び手に取って楽しめるように、ぜひ参考にしてください。
まず、ペーパークラフトは壊れやすい
大前提としてペーパークラフト。紙製です。
印刷した用紙でサクッと作ったもの、予想以上に結構早い段階で劣化してしまいます。
- ホコリが付着する、紫外線で色が薄くなる
- 湿気と自重で曲がる、歪む
- 接着剤が剥がれてパーツが取れる、解体してしまう
などなど。
ホコリや日光は大敵
ペーパークラフトに限らずですが、模型はホコリが大敵です。エアダスターや、いっそ息でフッと飛ばせばいいじゃん!と思いがちですが、案外としっかりと付着するので(特に狭い隙間とか)、なかなか取れないんですよね。もちろん勢いが良すぎると部品が吹っ飛んじゃいますし。
で、ホコリ以外にも紫外線や経年によるインクの劣化などで色が薄くなることも。
日の当たる窓際でなくとも褪色しちゃうんですよね。反射した日光の影響って結構大きいものです。
自重で曲がる、歪む
また電車のような細長い箱型、中身が空洞のシンプルなモデルでは、特に「歪み」が顕著に表れてきます。真っ直ぐであるべき車体が大きく波打つようになるんですよね。
あと車輪の部分が自重で曲がっちゃう。
これはもう厚い紙を使う、補強する、収納時に支えをいれる…というような物理的な負荷分散をしないといけませんけども、そうなるとお手軽感がなくなってしまいます。分厚い紙は扱いも難しくなってきますし。
一般にサクッと作る場合に使うような0.12~0.15mmの用紙では、長期的に見ればちょっと厳しい部分は仕方ありません。
接着剤が剥がれる
紙用の糊などでは、湿気や劣化で接着力が弱くなり、ここに紙の弾力が加わることでパーツがハズレてしまうことが多々あります。
紙用や手芸用ボンドを使う、そしてボンドをしっかりと塗ることで紙に負けない接着力を保持することが出来ます。
ということで一般的なペーパークラフトって、超長期保存は結構難しかったりします。飾って保存となれば尚更。
では収納はどうすれば良いのか
書類ケースや衣装ケースへ
ってことでいちばん簡単な収納は原点回帰しまして「箱にいれる」です。
ホコリを付着させない、紫外線に当てない、極端な湿気や温度変化を防ぐという意味では書類ケース・ファイルケースにいれるのが鉄板です。
こんな感じに車両をA4くらいのファイルケースに並べて入れていきます。まさに鉄道模型と同じような感じですね。
透明なケースでは中身が見えるので探しやすいという利点も。あと好みの分類をするという楽しみもアリです。中間車はあまり用意してませんが、フル編成分を収納しちゃうとか。
なお、隙間がガラ空きですが大丈夫。
気になる方はプチプチや発泡スチロールなどを使って緩衝材を作っても良いかもしれませんね。
あくまで「紙」の簡単・お手軽ペーパークラフトなので、そこまで神経質にならなくてもいいのかなーなんて思ったりもしますけども。
何と言っても軽いですからね。シャカシャカ振り回さない限りは大丈夫でしょう。
横から挟まれて支えられるのもあり、結構しっかりと保持・収納できます。
この手の書類ケースの利点は立てて収納することも可能。本棚に並べて整理整頓も出来ますよね。
ちなみに!ペーパークラフトに飽きれば学校などのプリント整理に再利用もできるのでおススメです。学校用でなくとも乱雑になりがちな保証書の束、保険関係などなど……整理するものはいっぱい。とりあえず無駄にはなりません。
アマゾンだと結構高いですが、同じようなものが100円ショップでもありますので、そちらで買うのも良いかも。
数がさらに多いのであれば衣装ケースも
もっともっと数が多いのであれば書類ケースではなく、薄型の段ボール箱に並べて収納、そのまま衣装ケースへ入れてしまいましょう。
薄型の段ボール箱(食用油とかカルピスとかのギフト用の箱とか)でもいいでしょう。それらに一旦整理してから、今度は衣装ケースへ収納します。
もしくはジオラマ作品や、上の書類ケースに入らないような大型作品も同様です。
長期的な保存も考えるのであれば防虫剤も是非。
一昔前であれば、いわゆる引き出し式のCDケースというのが非常に安価に売られてたんですけどもね。そこそこ大きなサイズで収納力が大きいものでも、100円ショップでも選び放題と言えたくらい。今はもう音楽CD自体がどんどん数を減らしていますので、かつてのように安価な収納用品も減ってしまいまして。
そう考えると今は衣装ケースがやはり使いやすいのかもしれないです。
もしくはいっそ割り切って。
飾っておいて、少ししたらどんどん取り替えるという楽しみ方もアリかなーと。
適当な背景紙に置くだけで立派なジオラマ風となりますしね。
もちろん工夫次第で、そして面白く飾って収納できる方法ってたくさんあると思います。
他にいい感じの収納方法・収納用品があれば教えて下さいね。
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