オススメのペーパークラフト7つ道具

ペーパークラフト。いわゆる紙工作の最大のメリットは「すぐに、そして安価に出来ること」です。
基本的にはどんな道具でも作ることができます。ハサミとセロテープでもいいですし、もちろん本格的な道具を使っても。
この記事では当サイトで使っている道具について紹介したいと思います。
と、その前に必須なものがこの二つ。プリンターと用紙ですね。

 

マット紙・厚紙

何はともあれ印刷に必要なのが厚紙です。
「ペーパークラフト用紙」と売られているものならなんでもOkです。
ただし光沢紙(写真用紙)はノリが付きにくいので避けましょう。


私が使っているのがこの2種類。コクヨのは厚めなので強度が欲しい時に。
プラスは安くて発色がそこそこ良いので普段使いに。
もちろんこれ以外でもOKです。

 

プリンターはインクコストの安いものを

プリンターについては何でもOK…と言いたいのですが、安価な機種は1枚あたりの印刷コストが高いので要注意です。

  • 安価なプリンターのA4用紙のフルカラー印刷コストは20円以上
  • 大量印刷用のプリンターの印刷コストは2円~
  • コンビニプリントのA4カラー印刷は50円(セブンイレブン)

もしお子さん向けに大量に作るような場合には大量印刷が可能なエコタンク系プリンターがおすすめです。印刷単価はカラー印刷でも0.5~2円くらい(一般のプリンターで10円以上)と破格です。
私はエプソンのM630TWを使っています。ガツガツ印刷してもインクが減りません。

逆にお試しで作ってみようかなーというのであれば一般的なプリンター、もしくはコンビニプリントが便利かも。
ただしコンビニプリントでは基本は普通紙または写真光沢紙となっています。よく使用するマット紙などは対応していませんのでご注意を。もちろん用紙の持ち込みも不可。

印刷についてはこちらの記事でも。

では以下にペーパークラフト用の道具としては次の7個…といっても非常に簡単なものを紹介したいと思います。

その1:カッターマット

A4くらいのサイズの工作マットです。カッターや接着剤を使うとテーブルを傷つけたり家具を汚す恐れがありますのでこれだけは必須です。
新聞紙やチラシでもいいですがインクなどが写ったり、はみ出た糊で貼りつくこともあるので避けたほうが無難かも。

作業スペースですので大きいほど作業自体はやりやすくなります。最低でもA4くらいは欲しいかも。スペースが許せばA3サイズ。私は動画撮影の関係でA3サイズ使っています。

非常に耐久性のあるシロモノですので1枚買えば数年は使えます。お子さんがいらっしゃるなら大き目のマットを買っておいてあげるといいかもしれませんね。

はみ出たペンで机が汚れるとか、カッターなどで削れる心配がなくなるかも。あと「作業スペース」として決めておくことであちこちに道具を放置することが減ります。

100円ショップでも売られていますが、やや薄いのと固いので可能であれば厚手でしっかりしたものを(と言っても1000円くらいまでですが)。

 

 

その2:定規

鉄道のような直線部分が多いペーパークラフトでは必須の道具です。
カッターを当てて直線的に切る、折線に定規を当てて直線に折る…というように使えます。
ペーパークラフトで使う場合は金属部分が付いたカッター対応のものがありますので、できればそちらを用意したほうが安心です。プラスチック製では刃が定規に食い込んでしまうことが多々あります。
逆に精度は不要ですので文房具用で大丈夫です。もっと言えばガラスの板なんかでもOK。

私は長さ違いで2本使っています。最初の切り出しは長い定規で。
動画撮影の時は20㎝くらいの短いものがメインですね。
三脚とか机の上がパーツや紙で乱雑になってしまいがちですので、短い定規の方が取り回しがいいんです。


これも数百円で入手できます。
「カッター用(カッター使用可)」を買いましょう。

 

 

その3:ハサミ

硬いものを切るわけではないので普通の文房具用ハサミでしたら何でも大丈夫だと思います。細かい工作用に先のとがったハサミも販売されておりますのでそこはお好みで。

私はステンレスの普通のハサミと手芸用の糸切ハサミを使っています。
手芸用ハサミは奥まった場所の糸を切るために作られているため、先が非常に細く切れ味が鋭いという特徴があります。
はみ出た部分を目立たないように切るといった用途には最適です。
ただこういった手芸ハサミは非常に先がとがって危ないのでお子さんには危ないかもしれません。

こちらも基本的には何でもOK。100円ショップでも揃います。私はデザインナイフを主体に使っていますのでハサミの出番はあまりありません。

 

 

その4:デザインナイフ

定規を当てて直線またはフリーハンドで曲線を切る、折れ線を薄くなぞる、ボンドを少しだけ付ける…様々な用途に使える万能道具です。
ハサミでは大変な一直線の切り線、ミリ単位の細かい部分の切り出しなどにはデザインナイフは必須です。ボンドを塗るヘラ、コテ代わりにも使えます。

基本的に替刃式になっておりまして、切れ味が落ちると容易に交換することができます。
個人的にはOLFAのクラフト刃をよく使っています。切れ味が結構長持ちしますのでお得です。
もちろんこの道具は先端が非常に尖っている上に刃が折れやすく、雑に扱うと非常に危ないのでご注意を。


替え刃の交換頻度なんですが、私は切れなくなるまでガッツリと使う派です。

 

 

その5:接着剤

まず、水糊はおすすめしません。紙がふやけてしまい、ボコボコになってしまいます。
値段的には変わりませんのでスティック糊と木工ボンドを使ったほうがきれいに仕上がります。

接着剤は好みが非常に分かれるのですが、長年使ってきた私としてはこの定番の黄色の木工ボンドと赤いスティックノリが使いやすいと思いました。
木工ボンドは1kgの大瓶を買って、手芸用の小さいチューブに詰め替えて使っています。
スティック糊で定番の赤プリットは糊が固めで付けすぎにくいのできれいに仕上がります。
スコッチの緑スティックは柔らかいので結構ベタッと付いちゃうことが多々ありました。

 

その6:ピンセット

6番目になりましたが、私がペパクラを作るうえでは必須の道具です。

ここは出来ればこだわりましょう。紙工作以外にも手に刺さったトゲや1本残ったヒゲ抜き、ペン立ての底に落ちたシャーペンの芯拾いなどなど…様々に使えます。

私が持っているのはこの2種類。平たいものと鶴首(先曲がり)のもの。
先曲がりのものは常用していまして、パーツの拾い上げや折り曲げ、先着後の押さえまで何でもこなせます。
平たい方は小さいパーツを「しっかり持ちたい」という時とか。ただほとんど出番はありません。

粗悪なピンセットですと強くパーツをつかんだ時に先端部がズレてしまうことがあります。
場合によってはそれで部品が飛んでったりとか…。
出来ればそこそこ肉厚の、しっかりした精密ピンセットを買ったほうがストレスなく使えます。

 

その7:固定具

基本的に紙工作で使う接着剤や糊は速乾ですので長時間固定する必要はないのですが、しっかり固めたい場合には必要に応じて使うことがあります。
クラフト用のミニクランプが安く売られていますが、家にある洗濯ばさみでもいいかも(強力な洗濯ばさみだとギザギザの跡がつくことがあります)。

1/72スケールのような厚紙で裏打ち補強する場合にはよく使います。

鉗子(カンシ)もあるよ

固定用としては医療ドラマでよく見かけるチューブをはさんで遮断するハサミのような鉗子(カンシ)という道具もありますね。
握りこむとカチッとロックがかかるような構造になっています。

開く方向に力を入れると簡単にロックが外れます。先が細長いので奥まった場所の接着箇所の固定に便利な道具です。
ハンドクラフト用として同じ構造のものがパーツクリップなどとして販売されています。

1000円くらいで買ったパーツクリップです。見た目はまさに鉗子ですね。たぶん実際のものもこんな感じなんでしょう。
上のクランプより圧着面が大きいので、例えば底板や妻面のりしろの固定にはこちらのほうが便利です。
細い場所の接着時に使うことがあります。ただやはり出番としては少なめ。

 

他にカッティングマシンやレーザー加工機

もっとペーパークラフトを作りたいという場合はカッティングマシンというものがあります。

シルエットカメオやスキャンカットという商品名で市販されているもので、設定した輪郭線に沿って自動で切断してくれるという便利な機械になります。
最近は読み取った画像から自動的にカットラインを作成してくれる便利な機能が備わっており、パソコンなしでも扱える手軽さが人気となっています。

ペパクラを自動切り出し!2年以上使い倒したスキャンカットCM300をレビュー
ペーパークラフトの試作で最も時間がかかるもの、それがカッティング。 つまり部品の切り出しですね。 カット作業はペパクラの醍醐味であるものの、細かい形状のパーツ、もしくは試作のために何度も同じものを切り出すのはなかなか忍耐と根気が必要です。 ...

当サイトのペーパークラフトもスキャンカットで切り出して作成しています。

 

あとはレーザー加工機。こちらはレーザー光で紙を切断することが出来る機械でして、カッター刃と比べると非常に微細な加工が可能となっています。

私が持っている安価な機械でも0.5~0.75mmくらいの細線も切り出せます。

例えば指先に収まるくらいのハシゴとか。

ただし扱いはまだまだ難しいですし、カッティングマシンのようにスイッチポンできれいに着れるわけではありません。まだお子さんがいる場合は危ないのでなかなか動かすのが怖いものです。

とはいえこの精度の高さ、厚みのあるものも切れるという強みは何事にも代えがたいものです。

 

道具にこだわらず作れます

というわけで7つ道具+αでご紹介いたしました。
もちろんこれらは私が使っているだけであって標準ツールというわけではありません。

サイトの展開図は家にある文房具でも十分に作れるように(一部を除いて)設計しております。ハサミとセロテープさえあればきれいに形を作ることが出来ます。

「こんなのもあるんだー」と参考的に見ていただければ幸いです。

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